菅首相は初参加 2年ぶりの党首討論(全文2)政権を代わるしかないと確信
危機感や責任感を感じられなかった
このように私には危機を乗り切るために、そして命と暮らしを守るために機能する行政を取り戻し、そのためのビジョンと準備があります。今、日本は戦後最大の危機にあります。今日の討論でも残念ながら総理に、私や、おそらくテレビを見ている多くの皆さん方、ああ、これなら安心だと、オリンピックも大丈夫だろう、これなら秋以降安心して暮らせる、次のリバウンドはない、そうしたメッセージにはなってなかったと受け止めざるを得ません。そもそも危機感や責任感を感じられなかったのは大変残念であります。 命と暮らしを守り、危機を乗り切るために機能する政府を取り戻すためには、政権を代わるしかないとあらためて確信をいたしました。その準備をさらに整えて、1日も早く命と暮らしを守る機能する政府を取り戻すことができるよう、さらに努力する決意であることを申し上げ、討論を終わります。ありがとうございます。 大塚:以上で枝野幸男くんの発言は終了いたしました。次に日本維新の会代表、片山虎之助くん。
任期満了の選挙にしてはどうか
片山:日本維新の会の片山虎之助でございます。2年ぶりの党首討論ということでございます。よろしくお願いします。時間が短いもんですからね、もう端的に質問いたしますので、端的にお答えいただきたい。長考でつくる時間ありませんからよろしくお願いいたします。 まずみんなが非常に気にしていることがあるんですよ。衆議院議員さんの総選挙についてはずっと持ち越されてきているんですね。総理は実績を出してからだっちゅうんで、それは1つの考えですと。しかしもうあと数カ月でしょう。しかもコロナが予断を許さない情勢になっている。ワクチンが今、一生懸命、普及しているっていうか、あれしていますよね。で、そういうことの中で、これまた選挙を本気でやられたら、これはコロナはどうなるのかと。国民のためにはここは無難なほうがいいと、争いがないほうがいいと、こういう意見もあるんですよね。 そういう意味で、この衆議院議員さんの選挙、これを任期満了の普通の選挙に、例は1回あるそうです、51年に三木内閣で。それをされるおつもりはありませんか。解散をしない選挙、任期満了の選挙、いかがですか。 大塚:菅総理大臣。 菅:私は衆議院解散総選挙にいろんなところからマスコミを含めて、また議員の人も含めて聞かれます。そのとき私が申し上げていますのは、やはりコロナ対策最優先。やはりそれが国民が一番期待していることだろうというふうに思っています。ですからこのコロナ感染対策をしっかり取り組んでいくことを優先していきたい、このように思います。 大塚:片山代表。 片山:先ほども質問ありましたが、補正予算の必要性はわれわれも感じている。しかしお話しになったようにまだ執行残が相当あるんですよ。それでいろんな、私は予備費を何兆円も置いとくのは、あれは、あんなことをやったら補正予算は要りませんわね。違憲の疑いがありますよ、代議制民主主義からいっても。だから予備費を補正予算の代わりにするのは反対です。補正予算の中身については今の支援策を精査してみる必要もあるんで、その意味では必要だと思いますんで、これはゆっくり私はやればいいと思います。すぐ出してばたばたっちゅう話にはならないと、こう思いますが、いかがですか。もう端的にお答えください。そうする用意ありますね。 大塚:菅総理大臣。 菅:それはやはり状況を見て判断をするようになると思います。 大塚:片山代表。