韓国の若者世代で「アキバ系」が大ブーム 越境カワイイウオッチャー「萌妹子」が渾身レポート
そして「ネオ・アキバ」ブームへ
韓国の若者カルチャーの中で「日本」が存在感を放ち、「昭和・平成レトロ」「ギャル」のブームに続いて「アキバ系」が次のブームの兆しを見せています。
きっかけは、2023年1月に韓国ユーチューバーrのTANAKAが日本のメイド喫茶を訪れ「おいしくなあれ、萌え萌えきゅん!」というフレーズを披露したこと。TANAKAは歌舞伎町で働くホストという設定で日本語を交えて発信し、76万人の登録者を持つ人気ユーチューバーです。
2021年ごろからは、メイドやアニメ文化は少しづつ話題となってきました。女性を中心に人気となっている韓国のイラストレーターの間でもメイドキャラのブームは起きていました。なかでもフォロワー5万人の人気イラストレーターDOMIさんは2021年ごろより自身の作品でメイドキャラクターを描いています。
2021年にオープンした麻浦区にあるカフェBAR「ドリームランド」では店内のあらゆるところにポスターやフィギュアが飾られ、アニメをイメージしたカクテルが楽しめる店としてソウルの若者に話題となっています。店内にはアニメソングが流れ、訪問した際には流れる曲を合唱する様子も見られました。「ドリームランド」のオーナーは昔からアニメを好んでおり、日本に住んでいた経歴もあるそうです。
ストリートでじわじわと注目を集めていた「アキバ系」ですが、2023年のTANAKAによるYouTubeの影響により「萌え萌えきゅん!」のフレーズは話題となり、2023年には韓国内でメイド喫茶が5店舗ほど次々とオープンしました。また、イラストレーターによるメイドキャラクターオンリーの物販イベントや、日本旅行での様子を投稿するVlogでも秋葉原や新宿のメイド喫茶は取り上げられ、韓国の若者の注目スポットとなっています。そして2023年12月には韓国内初となる執事喫茶・Lucifelがオープンし、現在も予約で埋まる人気店となっています。