韓国の若者世代で「アキバ系」が大ブーム 越境カワイイウオッチャー「萌妹子」が渾身レポート
乙支路3街にあるカフェ・dotopdaには入り口に木村拓哉のポスターが貼られ、店内にはPOPEYEなど日本の雑誌のアーカイブが並んでおり、連日ソウルの若者で賑わう人気店となっています。
また、K-POPアイドル・NewJeans「Hurt (250 Remix)」MVのロケ地が名古屋、RIIZE「Love119」MVのロケ地が京王線沿線だったのも日韓で話題となりました。韓国で100億円、中国で130億円と歴史的な興行収入を記録した「THE FIRST SLAM DUNK」の大ヒットや、「君の名は」「すずめの戸締り」などの近年の大ヒットアニメ映画によって踏切や田園、雪景色といった日本の日常風景への興味は韓国だけでなく中国の若者の間でも関心が高まっています。
2021年からは「ギャル」&「KAWAII」ブーム
「ギャル」も2021年ごろから注目を集めています。K-POPグループ・IVEの日本人メンバー・レイが2021年にギャルピースを披露し、瞬く間にアイドルやインフルエンサーの撮影ポーズとしてギャルピースが流行しました。同時期にK-POPアイドルが身につけていたサンリオキャラクターのグッズが話題となり、2021年7月には弘大にサンリオ・コリアによるポップアップストア「Sanrio Lovers Club」もオープン。サンリオのIR資料によると、2021年から年々韓国での売上は上がっており、2023年度は前年比約250%アップになっています。
2023年6月には集英社・りぼん連載の漫画「GALS!」(連載時期:1999年~2002年)と韓国アパレル・KIRSHがコラボし、ポップアップストアではプリクラ機やメイク体験といったイベントが展開されました。韓国では1998年から2004年の間に段階的に日本の大衆文化の文化開放が行われており、渋谷のギャルを描いた漫画「GALS!」は韓国では2004年に翻訳版が発刊され、2004年~2005年には韓国内でアニメ放送がされています。Y2Kのキャラクターアイコンとして、当時幼少期を過ごした30代前後の女性には懐かしさを感じるコンテンツでもあります。