倉田真由美さんと考える、肌が不安定になる“更年期敏感肌”って? /倉田真由美と化粧品PRが考える更年期ガチ美容 ③
今月のテーマは「更年期敏感肌」。更年期サバイバーの美容ジャーナリスト倉田真由美さんいわく「更年期は、人生最大のお肌の曲がり角」。その角を、よりゆるやかに曲がる知恵を、カバーマークの則武さんと一緒に教えてくれた。
日によって肌の調子に波が
更年期は、人生最大のお肌の曲がり角。私、倉田は、50歳を目前にした頃、原因不明の発疹に見舞われました。友人にも、締めつける下着や服を着ると肌が痒くなる。肌だけは丈夫だったのに、生まれて初めて肌荒れというものを知った、という人が多くいます。則武さんもそのお一人のようです。 則武さん 30代から40代半ばまでは、元々持っていたアトピー性皮膚炎や花粉症が落ち着いていたのですが、40代後半になったらそれらが再燃。日によって肌の調子に波があるようになり、一度崩れると戻すのに時間がかかるようになってしまいました。ハリのなさや頬の毛穴も目立つようになり、先輩方から聞いていたたるみとはこのことか、と思いました(苦笑)。加えて、コロナ禍のマスク荒れが加わり、病院に行くくらい肌が不安定になってしまって。今までのスキンケアを見直すときかな、と思いました。 肌は、体調や生活習慣を映し出す鏡のようなもの。私は、こういった肌の不調を“更年期敏感肌”と呼んでいます。あまり自覚はなくても、更年期前後の多くの人の肌は、さまざまな刺激に対して過敏で不安定な状態になっていると感じています。
肌の調子が気持ちや体にも響く
則武さん 一般的に更年期の不調として、ほてりや発汗、発汗時のかゆみを感じやすい『自律神経系』の症状が知られていますが、研究所の調査では、更年期の症状に相関して肌のバリア機能が低下し、赤みや肌荒れ、乾燥、むずむずとした違和感を感じやすい『表皮系』の症状も表れやすいそうです。私や倉田さんは、この『表皮系』に当たるのかもしれませんね。それと同時に、体調面でも、眠りが浅くなったり、やる気が起こらない、という日があり、このまま仕事を続けていかれるのかしら?と不安になるときもありました 肌の調子がすぐれないと気分も落ち込み、疲れや倦怠感も増幅するという悪循環に陥りがち。『自律神経系』の人にも同様のことがあるのではないでしょうか? つまり、肌と体、心はリンクしているということ。ゆえに、“更年期敏感肌”とどう付き合っていくかを考えることは、これからの人生をどう生きていくか?にもつながるのです。 則武さん 毎日のスキンケアでは、とにかく擦らないことを心掛けるようにしました。クレンジングをする際も、ついクセで強く引き上げがちですが、肌に負担をかけ、たるみの原因になってしまうので厳禁です。特別なことをプラスするのではなく、日々のルーティンをシンプルに、その分、丁寧に行うようにしました。また体調を整えるために、睡眠を大切ににし、ストレスを溜めないことを重視。生活の中にアロマを取り入れるなど、できるだけ好きなこと、気持ちのいいことに触れるようにしました