「育休、半年取れたよ!」「は? 何で嬉しそうなの?」夫の育休はただのロンバケ。政府方針に疑問を持つ36歳母の「過酷すぎる現実」
厚生労働省によると、令和5年度の育児休業に関する調査において、男性の育休取得率は46.2%と、過去最高を記録したことがわかった。 「 また平日ゴルフ?」妻の嫌味がウザ過ぎる。趣味のないオンナを嫁にした50代夫の「タワマン住まいで専業主婦なのに…」に続くヤバすぎる独白 危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は男性の育児休暇取得についてこう話す。 「産後うつを予防するには、1日最低7時間の睡眠を取れる生活が重要になります。それを確保するには男性の長期休業が効果的になります。はたして男性の育休日数を一様に増やすことで、産後女性の幅広い悩みを十分に軽減することはできるのでしょうか。 これまで家事をほとんどしたことの無い男性の場合、積極的に家事・育児に取り組み、妻のサポートや気遣いをできるとは限りませんね」 夫の「育休」を強く望む人もいれば、夫の「育休」が長ければ長いほど苦悩し疲弊していく産後女性もいる。それが現実だ。 今回、話を聞いた緑川優美さん(仮名)は、2人目を出産してまもない35歳の会社員だ。彼女は育児休業中だが、同じく育休を取っている夫には、すぐにでも復職してほしいと望んでいる。 「男性育休がダメとはもちろん思っていなくて、むしろ協力的なダンナさんが育休を取ってくれるなら、これほど心強いことはないと思うんです。今は会社側も育休を取らせる義務がありますしね」 男性育休自体には肯定派の優美さんだが、いざ個人レベルの話になると考え方は違う。彼女は、自分の夫が育休を半年も取得したことを、申請当初から不安に思っていたのだそう。 「うちの夫はもともと残業が多いだけじゃなくて家事自体が苦手で、ほとんど家事に参加してこなかった人です。1人目の出産は6年前。その頃はまだ夫の会社で育休を取っている人はほとんどいない状態でした。だから、育休なんて実際問題無理だよねと夫が話していると、私は内心『よしよし、それでいい』と思っていたんです。でも、1人目出産後、夫の会社は急に育休に力を入れ出しました」 義務化の影響もあって、男性育休がスタンダードになってきたことは優美さんも重々実感している。必要性も理解しているつもりだ。しかし、制度の普及・定着ありきで、中身が伴っていない実態を疑問視してもいる。 「会社の規模によっては『男性の育休取得率を公表することが義務化』されていて、会社も頑張ってるみたいですね。採用でもこういう取り組みが影響するんでしょうし。ただ、現状ではデータを取って数字ばかりを追っているように思えます。 実際には、『家庭のための有意義な育休』になってるかどうかは疑問です。もう少し柔軟というか斬新な制度にはできないものなのかな」 優美さんの夫の会社は、男性育休に対してかなり積極的になっており、平均的な取得日数をはるかに上回る期間、遠慮なく育休を取ることが可能なのだという。 「それで、私に相談もなく、『育休半年取れたよ!』と報告してきました。思わず『はあ?』と不快感丸出しにしてしまいましたよ。家事が苦手な夫が半年間家にいるとか、あり得ません! 本人は『これでワンオペ回避だよ!』と嬉しそうに言っていたけど、私からすれば、長期休暇が取れて顔がほころんでるという印象しかなかったです...」 現在、すでに育休に入って1か月近くになる夫は、予想どおり、ただ単に妻のストレスの原因になってしまっているのだとか。