生活が一変した…ロッチ・コカドが、43歳で「最高の趣味」を見つけられたワケ
様々なものに挑戦したが……
その後、「気になっていたけどやってこなかったこと」の中に「夢中」があるかもしれないと考えたコカドは、40歳になったのを機にゴルフ、ギター、料理など、様々なものに挑戦。だが、どこかで邪念が働き、夢中にはなれなかったという。 「テレビに出させてもらった当初が特にそうやったんですけど、よく『(何か新しいことを始めたとき)何のためにそれやんの? それをやってどうなっていきたいの?』と言われていたんですよ。僕も知らず知らずのうちに『これをやることによって、どう仕事につなげるのか』を考えるようになっていて……。 たとえば料理は、そんなに好きじゃないけど、いろんな仕事につながりやすいからやっていたところもあったんです。それって、料理に夢中になっているわけじゃないし、なんなら仕事の方に比重を置いていますよね。他にチャレンジした趣味も、『モテたい』とか『いいように見られたい』とか、本当にそれがやりたくてやっているわけじゃないから、結局どれも続きませんでした」
純粋に「自分の好きなこと」に目を向けた
そうしてトライ&エラーを繰り返した結果、「仕事」や「他人の目」を優先せず、純粋に「自分の好きなこと」に目を向けるべきだと考えたコカドは、昔から古着が好きだったこと、友人の洋服店で見かけて魅力的だったことから、ミシンにたどり着く。 「子供の頃、公園で野球しているだけでめちゃめちゃ楽しかったし、夢中になっていたし、そのことしか考えていなかったじゃないですか。やっぱり、本当に好きなことだけに集中しないと、夢中にはなられへんなと気づいたんですよね。僕がミシンをやろうと思ったときも、お金に結びつくとか考えなかったし、『どう見られるか』という面も全然気にしなかった。それでも『やりたいからやろう』と思ってやったら夢中になれたんです」 模索しながらも能動的に動いたことで、最高の趣味に出会えたコカド。やはり、自分から動くことが大切なのだろうか? 「『好きなこと』や『自分に合う趣味』って、勝手にやって来るもんやと思っていましたけど……まったく出会わなかったですね(笑)。40歳を過ぎたら、自分から新しいことを始めるきっかけってなかなかないやろうし、待っていても絶対に来ないので、『自分から探そう』というモードになりました」