史上3人目の3週連続優勝よりドラコン女王 竹田麗央に漂う大物感
◇国内女子◇住友生命Vitalityレディス東海クラシック 事前(12日)◇新南愛知CC美浜C(愛知)◇6560yd(パー72) 【画像】旅人ゴルファーに聞いた世界のリンクス“3選” 2007年の全美貞(韓国)、19年の鈴木愛に続くツアー史上3人目の3週連続優勝へ。そんな快挙に挑む抱負を、竹田麗央は微笑を浮かべて「そんなに意識はしてなくて“できてもできなくても、どっちでもいいかな”ぐらいの感じです」と語った。 本当に“どっちでもいい”わけではない。3週連続Vへの挑戦は、ツアー初優勝を飾った4月「KKT杯バンテリンレディス」から2週連続優勝後の「パナソニックオープンレディス」以来2度目。前回は5位に終わり「出遅れてしまった」と25位発進の初日を悔やむ気持ちはある。
また今回を「伸ばし合いになると思う。1日4つ(4アンダーの68)は絶対に出していきたい」と優勝争いをイメージした。 前日11日の練習ラウンドで初めて試打した未発表のスリクソンの3番ウッドを「吹き上がらず、ミスが出ない」と早速本番で投入する構えで、快挙達成に向けた準備は整えている。“どっちでもいい”発言は、平常心の表れだ。
ただ、一つだけ不安なことがある。「なるべく試合に集中しなきゃと思うんですけど、どうしても頭から離れなくて…」。そうこぼすのは、大会2日目の14日、ラウンド後に行われる「ドライビング女王コンテスト」のことだ。 ツアーの部門別ランクで“最大の勲章”とも言える平均ストロークは現在1位(69.2133)だが見向きもしない。毎週チェックするのは4位(262.67yd)のドライビングディスタンス」だけという竹田は、日本女子プロゴルフ協会公認の年に1度の“飛ばしの祭典”が気になって仕方がない。昨年は271.3ydで優勝。今年も「最大のライバルはララさん(穴井詩)。280ydを狙いたい」と、連覇に執念を燃やす。 目先のことにとらわれず、年間6勝でメルセデスランキング1位を走る“大物”が、今週も主役の一人なのは間違いない。(愛知県美浜町/加藤裕一)