竹田麗央が予選落ち 勝負どころで痛恨ロストボール「最後の大事な所で…」/国内女子ゴルフ
伊藤園レディス第2日(9日、千葉・グレートアイランドC=6769ヤード、パー72)今季メルセデスランキング1位の竹田麗央(りお、21)=ヤマエグループHD=は70で回り、通算2オーバーの73位で予選落ちを喫した。同ランク2位で逆転での年間女王を目指す山下美夢有(23)=加賀電子=は68と伸ばし、通算7アンダーの8位。安田祐香(23)=NEC、辻梨恵(30)=大和証券、全美貞(42)=韓国=が通算10アンダーで首位に並んだ。 【写真】家族と一緒に記念撮影をする竹田麗央。左から弟の征士朗さん、兄の有男さん、父の宜史さん、一人おいて母の哲子さん 予選通過ラインの2アンダーまで1打に迫った後半の8番(パー4)。竹田はティーショットを左に曲げてロストボールとし、5オン2パットで今季初のトリプルボギーをたたいた。今季4度目の予選落ち。悔しさを押し殺した。 「最後の大事な所で曲げてしまった。まだまだ練習が足りないと思う」 前週に日米共催の「TOTOジャパンクラシック」で今季8勝目を挙げて年間女王に大きく近づいたが、今大会は第1日に76の88位と出遅れた。この日は「伸ばさないといけない」と5バーディーを奪っていただけに、悔やんでも悔やみきれない1打だった。 メルセデスランク2位の山下とは771・52ポイント差。山下が今大会で3人が並ぶ3位タイ以上で終えなければ、次週からの残り2試合で最大700ポイントを獲得しても逆転が不可能となるため、竹田の初の戴冠が決まる。 優勝ではなくても晴れ舞台となる可能性があった最終日に、その竹田は不在。「悔しい結果になった。来週と再来週が残っている。そこに向けてしっかり修正して、頑張りたい」。必死に前を向いた。(阿部慎)