風呂場で起きやすい「ヒートショック」になりやすい人の特徴はご存知ですか?【医師解説】
ヒートショックの予防法・対策
発症すると非常に怖い病気も引き起こしてしまうヒートショックですが、適切な対処をすることで発症の予防につながることもあります。 「脱衣所や浴室を暖める」 脱衣所や浴室に暖房を設置して、入浴前に暖めておくと、急な温度変化を防ぐことができます。ほかにも、①②のような対応も有効です。 ①お湯を張るときはシャワーで溜める(蒸気が発生するので温まりやすくなる)。 ②入浴前には風呂のフタを開けておく 「飲酒後、食後の入浴を避ける」 飲酒後や食後は血圧が低下しやすくなるため、入浴は避けましょう。 「気温が下がる前に入浴する、湯の温度を下げる」 夜遅い時間では外気温が下がるため浴室の温度も低下するので、日没前の入浴をするのも一つの方法です。 また、熱いお湯に入るのも血圧の変化を起こりやすくするため、40℃未満くらいの温度に設定し、長時間入浴しないなどの対策も有効です。 「声掛けをする、時々様子を確認する」 高齢者やリスクがある人が入浴しているときには、定期的に声をかけたり、様子を見てあげることも有効です。
「ヒートショック」についてよくある質問
Q.ヒートショックは若い人でも発症することはあるのでしょうか? 小鷹先生: リスクとしては高齢者よりは低いですが、若い人でも起こす可能性はあり得ます。特に飲酒後や食後には起こりやすくなるため、若い人でも注意が必要です。
Q.ヒートショックは自律神経の乱れと関連しているのでしょうか? 小鷹先生: 自律神経が乱れている状態は、ヒートショックを起こしやすくするとする報告もあります。 十分な睡眠や休養を取る、リラックスすることで、自律神経の調子が落ち着きやすくなり、ヒートショックのリスクを下げる作用も期待されます。
編集部まとめ
ヒートショックは特に高齢者では、命にかかわる状態となることもある、非常に危険な状態です。 ただ、適切な対策をとることでリスクを下げることはできるため、今回の記事を通して正確な知識を持ち、寒い冬の間にヒートショックを起こさないような対策をとっていただき、皆さんが健康に過ごしていただければと思います。 [この記事は、メディカルドック医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]