お祭りや誕生日会などのサプライズが苦手な「発達障害」の子どもたち。特別支援教育専門家「なのでイベントは<可視化>すべきで…」
◆イベントを視覚化させることで生活を安定させる 家族もこの時期に旅行したいなどの希望があり……。 また、自分と友達の誕生日も書き込めば、プレゼントを事前に選ぶ時期が決まり、勉強が必要な時期と気を抜ける時期があり、風邪が流行るので、ワクチンをうちに行く時期があり……というように、年間でイベントが視覚化されてきます。 すると、実はサプライズだと思っていたイベントは、毎年決まったシーズンで起きているルーティンであることがわかります。 このような、カレンダーを使った時間の視覚化は、長期的な時間の感覚を身につけ、イ ベントにも動じない、安定した生活を送るためにはおすすめです。 ※本稿は『「できる」が増えて「自立心」がどんどんアップ! 発達障害&グレーゾーンの子への接し方・育て方』(大和出版)の一部を再編集したものです。
前田智行
【関連記事】
- 「自分はダメ人間」と思ってきた特別支援教育専門家が発達障害の子どもと向き合って気づいたまさかの事実。「行動が自分とそっくりで…」
- グレーゾーンの子を前に大人は「発達が遅れているだけ」「追いつくのでは」と考えがちだけど…特別支援教育専門家「初期対応は<反対>に考えてみて」
- <休む>がわからない「多動」の子どもにどう接する?特別支援教育専門家「不登校の子どもには、疲労が大きすぎるために登校拒否するケースも…」
- 発達障害・グレーゾーンの子が「同じものを着たがる」「服のタグを嫌う」のは「感覚過敏」が原因かも。わがままと誤解せず感覚過敏に配慮を
- 発達障害・グレーゾーンの子にとって学校のような集団は「地獄」となりうる。彼らが集団内でパニックを起こしやすいのはなぜか