【初心者向けメンテ】不安を感じたら即チェック!バッテリーメンテの基本
パルス充電
鉛バッテリーは放電時、電極に電気を通さない硫酸鉛が生成されます。これをサルフューションといい、できたばかりのサルフューションは柔らかく、充電するとバッテリー液に溶け込みます。しかし長期間放置したり、充電と放電を長期間繰り返しているとサルフューションが硬くなってバッテリー液に戻らなくなり、劣化の大きな原因となります。このサルフューションを電気的に解消させるのがパルス充電です。この機能を備えた充電器を使えばバッテリーの寿命を伸ばしたり、弱ったバッテリーを復活させる効果が期待できますが、あまりに劣化がひどいものを復活させるのは難しいのが実情です。その手順は充電器側の設定を除き、補充電と同じです。
まとめ
電気は目に見えないからと敬遠する人は多いですが、マルチテスターさえあれば点検は難しくありません(メーターに電圧表示機能がある車両ならそれすら不要です)。ショートは危険ですが、それを避ける手段もまた難しいものではありません。どんなメンテでも同じですが、こまめに面倒を見ていれば問題にあう可能性を減らせ、寿命を伸ばすことができます。ただバッテリーは気を配っていても予兆なく寿命を迎え突然バイクが止まってしまうことがあるので、ある程度使ったら定期的にバッテリーを交換するのが有効であることを、最後に付け加えておきます。
佐久間則夫