【初心者向けメンテ】不安を感じたら即チェック!バッテリーメンテの基本
バッテリーの充電
電源が用意できるなら車載でも充電はできますが、そうでない場合が多いのでバッテリーを外す手順で説明します。 バッテリーを外すためには、端子から配線を外す必要があります。この時、絶対にマイナス端子から外すことを徹底します。 バッテリーの電気は、プラス端子から専用の配線を通って各電気部品に送られます。送られた電気はバッテリーのマイナス端子に戻るのですが、その通り道にはアース=車体が使われることが多いのです。つまり、電気が通る車体の金属部分はすべてマイナス端子であるといえ、プラス端子と車体が接触すると回路が成立、想定外の電気が流れて(これを短絡またはショートと言います)、電装部品が壊れたり火災の原因になります。物理的にプラス端子が直接車体に触れる可能性は高くありませんが、端子から配線を外す過程および取り外した後に思いがけず他の部品や工具などが橋渡ししてショートしてしまうことがあります。車体とマイナス端子が接触しても問題は起きないので、安全に外せるマイナス端子を最初に外して電気の通り道を遮断し、ショートを防ぐのです。これは電装部品を取り付ける時、マイナス端子を外す理由でもあります。外した配線はバッテリー取り外し時に端子に触れないよう、大きく避けておきましょう。 これでバッテリーを取り出せますが、開放型の場合、側面にあるガス排気口にホースが接続されているので、これを外してから取り外します。 取付時に車体に通すのが面倒でなければ丸ごと抜いても構いません。このホースは充電時に発生する有害なガスをライダーから遠ざけ、こぼれたバッテリー液が直接車体に当たって傷めないためのものなので、充電完了後は必ずバッテリーに接続し、車体の指定された位置に通されているかチェックします。 バッテリーの端子と配線はネジで留められていますが、端子にはそのネジと噛み合うナットがあります。小さくてなくしやすいので、落とさないよう外したネジを取り付けておきます。 バッテリーを外したら充電します。開放型バッテリーの場合、充電時に引火性のある水素ガスが発生するので、火気のない風通しの良い場所で作業することが重要です。