負けられないオマーン戦へDF冨安健洋がアーセナル式のセットプレー改革を訴える!「スローインのボールロストが多すぎる」
7大会連続7度目のワールドカップ出場へ向けて大きなウエートを占める、オマーン代表とのアジア最終予選第6戦(日本時間17日未明・マスカット)へ、日本代表DF冨安健洋(23・アーセナル)がセットプレー改革の必要性を訴えた。 敵地マスカット入りして2日目の13日にオンラインでメディアに対応した冨安は、コーナーキックやフリーキックからの得点がない状況に加えて、日本が得たスローインからのボールロストが多すぎると指摘。今夏に加入したプレミアリーグの名門アーセナルで実践しているプレーを、森保ジャパンにも還元したいと力を込めた。 アジア最終予選のグループBでサウジアラビア、オーストラリア両代表に次ぐ3位に浮上して折り返した日本だが、初戦で敗れたオマーンとのリベンジマッチで返り討ちにあえば再び4位に転落する。ボローニャ(イタリア)からの移籍と重なって初戦を欠場した冨安が放つ存在感が、ピッチの内外でますます大きくなっていく。
現在サッカーではスローインもセットプレーとして練習
オマーンとのリベンジマッチへ向けて、敵地マスカットで本格的なトレーニングが始まった13日。プレッシャーが飛躍的に高まった名門アーセナルで研ぎ澄まされ、ハイスペックぶりを増す冨安の思考回路は森保ジャパンの問題点を把握していた。 拮抗した試合で重要性を増すセットプレーから得点がまったく生まれない状況を、キャプテンのDF吉田麻也(33・サンプドリア)も森保一監督も問題視していた。コーナーキックやフリーキックで、身長189cmの吉田とともに相手ゴール前に陣取ってターゲットとなる身長187cmの冨安も、もちろん常にゴールを狙っている。 もっとも、冨安が深刻に受け止めている問題は他にもあった。 「セットプレーという意味で言えば、スローインでのボールロストが多すぎるので」 13日の練習前に対応したオンライン取材。セットプレーについて問われた冨安は、ゴールに直接つながるコーナーキックやフリーキックに加えて、チャンスを作り出していくはずのマイボールのスローインで頻発している事態を指摘。その上で選手サイドが主導する形で、オマーン戦までの3日間で早急に改革したいと力を込めた。 「現代サッカーではスローインもセットプレーのひとつとしてとらえて、アーセナルでは練習しています。例えばスローインから逆サイドへ持っていければ、そこからチャンスを生み出せる。そのスローインからのサイドチェンジもないというところでみんなと話し合って、もし練習できるのであれば取り組んだ方がいいと思っています」 今夏にボローニャから加入したアーセナルでは、センターバックではなく右サイドバックに定着。スローインのスロワー役を担い、左サイドでのスローイン時にはサイドを変えるパスの受け手になってきたからこそ、冨安は問題点を具体的に実感してきた。