中学受験、「勉強頑張っているね」以外にお子さんを褒めていますか? プロに聞く“親子関係”の保ち方
中学受験の本番が迫ってピリピリするなか、反抗期真っ盛りの子どもたちとの“親子バトル”もつらいもの。どうやって乗り切ったらよいのでしょうか。受験を控えた3人のママに、プロ家庭教師の安浪京子先生がアドバイスしました。子育て情報誌「AERA with Kids 」(朝日新聞出版)からお届けします。 【マンガ】超順調だった中学受験後に“茨の道”が待っていた…。素直な娘が豹変した「反抗期」の乗り越え方(全34枚) 参加したママ ○Yさん(京都府)/小6女子受験生の反抗期が炸裂! 毎日バトルでへとへとに。中2のお姉ちゃんの仲裁だけが頼りの日々。 ○Aさん(神奈川県)/小6、小2男子の母。憧れの志望校にはもう一歩! なのに、スマホやゲームに手が伸びる息子にハラハラ。 ○Mさん(兵庫県)/小5女子と小3男子の母。娘は受験を考え、家庭教師に依頼するも、宿題をこなせず、つい叱ってしまう。 ■勉強以外でもお子さんの「いいところ」を見ていますか? 安浪先生 みなさん受験に寄り添っていると、わが子の気になるところが出てくるのは当然です。でも、あえて、褒められるところを探してみてください。お子さんが頑張っているところ、なんですか? Yさん 娘は19時に塾が終わっても21時ごろまで自習室で勉強をしています。「頑張ったね」って言ってあげたらいいのに、「しっかりできた?」とつい言ってしまうから反省。 Aさん そうですね……うちは勉強で言うと、算数は夏に本当によく頑張って、基礎力をつけられたかな。 Mさん 最近、「塾に行って頑張ってるね」くらいしか褒めてない……。 安浪先生 みなさん勉強のことばかりですが、ほかにはないですか? 一同 うーん……(思い出せない)。 安浪先生 あちゃ~! 思いつかないのではなく、お子さんのいいところを勉強や数字以外で見られていない。Aさん、何かないですか? Aさん 生活面でいうと、息子は料理がすごく好きで、私が疲れているときは冷やし中華を作ってくれたりします。 安浪先生 いいですね! Aさん ただ、料理欲を全部かなえていると勉強時間が減るのがやはり気にはなります。夏休みにパンを作ったときは発酵を含めて2時間かかったことも……。