ワクチン接種「もう何回かということはありうる」尾身会長会見7月14日(全文2)
第7波の感染が落ち着いてから議論を始めればとの意見も
で、入院調整、今、保健所が管轄してますけど、それをどのような形で移行させていくのか。また、今、宿泊療養ですとか自宅療養というのも当然これ関係してますし、いわゆる患者さんの搬送というものも今のいろいろと、あとサーベイランスをどうするか、さまざまなことがこれ関係するものですから、一朝一夕に移行できるものではないんだけれども、やはり今の感染力が非常に強い、ただしデルタ株のときのような重症化をするものよりは少し弱くなってるウイルスに適合するための検討というのは始めるべきであるという意見が結構多くの先生方から出てきててという、そういう背景の中で、これが本日の分科会でも一応、意見として出されて、了承されたということではないかというふうに考えております。以上です。 尾身:はい。 司会:太田先生、ありがとうございます。 尾身:それで、太田先生、どうもありがとうございます。それで1つだけこれに、朝日新聞の方ですかね、追加しますと。今日の議論は2時間超の議論で、1つ活発な議論が出されたのはこのことです。で、いろんな議論がありまして、1つは、位置付けるのを、いろんな考えがあって、ある程度、今の第7波の感染が落ち着いてきてから議論を始めたらいいんじゃないかという意見もあった。一方、いや、議論の検討を始めるって言ってるのは、そこまで待たないで、今はこっちのことをしっかり集中してやるという、こっちですね、これが今非常に重要ですけど、これが終わってうまく成功してから徐々にこれを検討するということもあり得ますよね、集中ということは。だけど、結論をいろいろ、今日、活発な議論で、今、太田先生がおっしゃったように、これでいこうというのがコンセンサス。こういう議論がありました。
「感染が収束する見通しが立てば」という言葉を削った理由は
司会:よろしいでしょうか。それではほかにご発言のある方いらっしゃいますか。では、すいません、後ろの、一応早かったんで、すいません、後ろの方お願いします。 共同通信:すいません、共同通信の深谷と申します。今の部分で、今日、分科会で提出されたこの「おわりに」の資料には、感染が収束する見通しが立てばという言葉が、文言が入っていたんですけど、今、確定版にはそれが削除されてるというのは、今すぐそういった検討をする必要があるということからそういう表現になったんでしょうか。 尾身:はい。もうそれはまだたたき台ですから、いろんな議論があって、なるべくいろんな議論を反映させるというのが、そういう文章が残ってたりあれするわけですけど、先ほど申し上げましたように今日の議論では多くの人、ほとんどの人が、やっぱりこれは緊急性があるんだと。で、こっちのほうも、対応のほうの緊急性と同時にこちらも、そんなに感染の拡大が縮小するのを待ってやるんでは、いずれにしても時間が掛かることですから、今始めないと遅くなりますよ、だからこれと同時に今すぐに始めましょうということで基本的なコンセンサスが得られたということです。 共同通信:分かりました。あとすみません、あともう1点なんですけども。 司会:マイクのほうを使って。 共同通信:すみません。保健所の負担を軽減するための必要な支援という部分がこの資料、4番ですかね、国・自治体の効率的な医療機能の確保の部分にあるんですが、具体的に何か考えてらっしゃることはあるんでしょうか。 尾身:これは今日はいろんな、この保健所の機能をやるっていうのはいろんなことがありますよね。さまざまなことがありますけども、今日は一番の問題意識は、こちらはほとんど医療のことですよね。で、保健所のことはこちらで、実はもうアドバイザリーボードでも、あるいはわれわれも、皆さんご承知のように専門家の間でしょっちゅう勉強会というものを開いてるわけですけど、医療のほうもそうですけど保健所の逼迫というのはかなり厳しいということです。そういう中で、先ほど最後のページで検討を始めるっていうのを、時間を悠長に待ってても、これも具体的には何かっていうのはいろんな議論がありますけど、まだ最終的な決定にはなってないこともあるわけですよね。 例えば濃厚接触者の待機時間なんていうのはいろいろ議論はあるけど、国としてこうだっていうところまでまだ議論がいってないんで、そういうことも含めてもうそろそろ実際的な検討を始めなきゃいけないということ、そういうことであります。 共同通信:ありがとうございます。