名古屋市・河村市長が定例会見6月21日(全文2)トリエンナーレとは全然違う
市科学館のSL構想をどう捉えているのか
名古屋テレビ:メ~テレの加藤です。久しぶりの話題かもしれませんが、名古屋市科学館でのSLの走らせる構想についてですけれども。今、構想がストップしている中で、この現状をどう捉えているかっていうことと、今後、市長としてどういうふうにしていったらいいかなというおつもりがあれば教えてください。 河村:ストップしとるわけじゃないですよ、あれは。私から言わせていただければ、あのSL、B6というのは世界に1個しかないドイツ製の蒸気機関車で、ずっと長いこと科学館に放ったらかしにしてあったんですよ、あれ。雨ざらしで。ほとんど、私も、古出来町、市電が通っておりましたんで、市電は知っとるんだわ。もう1つあるやつ。だけどああいう蒸気機関車があって、それが世界に1個しかない蒸気機関車だいうことは知らなんだし、雨ざらしになって放ったらかしにしてあったやつをなんとか、アセットマネジメントといいますか、生かそうと。市の持っとる財産ですから。ということでやり始めたと。活用できんかと。できんじゃない、せないかんですよ。務めじゃにゃあですか。もうこの辺がお役所仕事なんです。 わしは零細企業やってきましたけど、例えば自分のところの小さい工場の中にあるなんか資産についても、それは必死になって活用しますよ、それは、零細企業やっとると。名古屋市、役所仕事で放ったらかしにしてあったんで、いろいろ。それと、役人の議論と、それから議員、議会の議論も、これ、なしですね、今のところ、確認したところでは。このB6型蒸気機関車。なしですから。
日露戦争の年にKrupp社が造った車輪も
そこへ、あまり俺が俺がって言いたにゃあですけど、たまたま、あそこ、SLを走らせたら、あおなみ線走ったときに、SLの、もともと、いわゆる鉄ちゃんというやつは違いますけど、嫌いなほうだねえもんで、いや、実は河村さん、あの科学館にあるB6っていうのはすげえ価値だよ、世界に1個しかないから。 それから、これもよう言うてますけど、鉄輪がありますわ、車輪の中に。Krupp 1904と刻印が打ってありますよ、あれ。あれ、ぜひ、今はちょっとここにないですけど、ぜひ見に行っていただいて、ああいうもんに心ときめくような人でにゃあと感心にゃあわな。何かといいますと、Kruppというのはドイツにおける三菱重工みたいな会社ですよ。今はもうないですけど。1904いうのは日露戦争の年です。日露戦争のときにKrupp社が造って日本に持ってきたものだという。車輪に刻印が打ってありますよ。おお、すげえな、いうことで。 ドイツ、これは大阪の領事館の若い人間が来て、汽笛を鳴らすようにしたとき喜んでましたよ。僕らはこういうの大好きだいうて。ぜひ大事にしてくださいよ、これ、いうて。もう1回使えるように、動くようにしてくださいよいうて。いう話があったいうようなことで。 今度、何日だったかな。9月じゃにゃあわ、6月何日かしらに、各局みんな集まって、これ、連絡してありますけど。専門家の人にも来ていただいて、これをどうやって名古屋市の資産として生かしていくのかということを考えて、そこで決定する予定です、これは、名古屋市として。こりゃあね。だで、それまでちょっと待ってくださいと。それは、まちづくりに生かせるのかどうかとか、いろいろあるでしょう、そりゃあ。観光どうなんだということで各担当の局長もみんな集まりますから、そこで十分相談すると。僕は、そんな大事な資産はやっぱりずっと、ほぼ半永久的に使えますから。直さないかんですよ、それ。直さないかんですけど。で、蒸気にするのか圧縮空気にするのかと。そこら辺もまたそこで議論すると。 ドイツの関係の方はぜひ本物の蒸気に復元してほしいという方もみえました、私に。だけど蒸気にしますと、それはそれでやっぱりランニングコストが掛かりますんで、圧縮空気にして取りあえず動かせるようにしたらどうという人もいますわね。だけどそこらは相談するということだけど。それはあんだけ動かす場所もね、場所も。わしが思っとるのは、あそこの金シャチ横丁の2つつなぐところ、あそこと、地下鉄で降りまして名古屋城正門までが、あれ500メーターぐらいあるんじゃないですか。500メーターないのかな。Googleで見ていただきますとすぐ出ますけど、結構あるんですよ、あそこ。