中止になったアニメイベント「3カ月あれば準備できる」知事発言が炎上 思惑のすれ違いはビンタ騒動に、来年のGW復活に向けた三つの課題
アニメのキャンペーンがなかった今年5月3~6日の献血者は計375人。出張所の担当者は「感覚的には(献血する)人の出入りが約3~4割減っている」と話す。 ▽課題は「実務、資金、風評被害」 県は来年のGW頃のマチ★アソビの復活を目指すとし、後藤田知事は事態の収拾を図る。4月から民間事業者の募集を開始。アニメイベントのほか「イルミネーション」や「自然」など新たな切り口で広域での開催を目指す。24年度当初予算案には実施委託料として9千万円を計上したが、新たな枠組みの中で開催した場合の負担金額は決まっていない。 今秋開催のアニメイベントは従来より小規模になる予定で、マチ★アソビの名前が付くかは未定だ。 杉原理事長は憤る。「一度途切れると元の状態に戻すのは大変。徳島に根付いた文化を破壊する行為だ」 地元の民間業者やファンらの声を受け、県幹部は強調する。「継続に向け前向きに協議している。地方のアニメイベントでこれだけの集客力があるものは貴重だ。来年のGW頃にはマチ★アソビと銘打ったものを実施したい」
3月から実行委会長の代理を務め、今後も県とアニメ関連会社の調整役を担う桶田大輔弁護士(48)は、復活に向け三つの課題を挙げる。 一つ目はこれまで県が担っていた事務局業務を誰が務めるのか。 二つ目は資金だ。従来に比べれば県の負担金は少なくなるため、その不足額を調達する必要がある。マチ★アソビ関係者は、参加者や企業の受益者に負担してもらうことなどを検討している。 三つ目は風評被害の懸念だ。桶田弁護士はこう呼びかける。 「マチ★アソビが今後どうなるのかや、誰が悪いのかといったことが取りざたされてしまっている。企業や一般の人の参加控えにつながらないか心配だ。温かく見守ってほしい」