【闘病】疲れやすさの正体は「急性白血病」… 再発・右目の失明を乗り越えた現在
急性骨髄性白血病(AML)は血液や骨髄がんの一種です。白血球の生成に異常が起こり、身体の免疫力が大きく低下します。急性骨髄性白血病を患った品田豊さんは、2012年に発症後一度は寛解。しかし、2024年に再発し、感染症によって右目も失明したそうです。 【イラスト解説】がんを予防する可能性の高い食べ物 現在は「趣味のライブ観戦がリハビリにもなっている」と語る品田さんに、これまでのことを聞かせてもらいました。 ※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2024年8月取材。
人間ドックをきっかけに急性骨髄性白血病だと判明
編集部: 急性骨髄性白血病が判明した経緯について教えてください。 品田豊さん: 最初の発症は49歳のとき(2012年)でした。人間ドックをして、血液一般検査で異常を指摘され、それをきっかけに急性骨髄性白血病だと判明したんです。その後の2023年12月の定期健診では、血液検査の結果は正常でした。 でも、2024年3月11日に受けた人間ドックで血液検査の異常が見つかり、紹介状を持ってがんセンターの病院を受診することになりました。 そこで血液と骨髄の検査を受けた結果、急性骨髄性白血病が再発していると判明しました。体調は良好だったので、再発の兆候は感じていませんでした。 編集部: はじめにカラダに起きた異変、初期症状はどのようなものでしたか? 品田豊さん: 最初に発症したときは、身体が異常に疲れやすくなり、だるさが続いていました。周りに相談したところ、鍼灸を勧められて通いましたが、まったく改善されませんでした。 疲労感があまりに強かったので「何かがおかしい」と思い、人間ドックに行ったんです。そのだるさがまさか急性骨髄性白血病の初期症状とは思いませんでした。 編集部: 急性骨髄性白血病が再発したときは、どのような症状がありましたか? 品田豊さん: 再発したときの初期症状は「ほんの少し疲れてるかな」という程度でした。前回のような強いだるさはなかったので、特に気に留めることなく過ごしていました。それが再発の兆候だったなんて思いもしなかったです。 編集部: 最初に急性骨髄性白血病だと判明したときの心境についてお聞きしてもよいでしょうか? 品田豊さん: 最初に白血病だと判明したときは、言葉にできないほどショックでした。ドクターから「余命3ヶ月の可能性もある」という話を聞いて目の前が真っ暗になりましたね。 その後、会社や家族に報告をしましたが、不安でいっぱいでした。未来が見えなくなり、今後どうすればいいのかと途方に暮れたのを覚えています。 編集部: 急性骨髄性白血病が再発したときの心境をお聞きしてもよいでしょうか。 品田豊さん: 病気が再発したと聞いたときも、とにかくショックでした。「また前と同じ治療をするのか……」と。でも「必ず病気に打ち勝ち、復帰する」という強い想いがありました。