育児をしながら働く女性の肌は美しい!?
化粧品メーカーの「ポーラ」(本社・東京都品川区)が全国70万人の女性を調査し、日本で一番美しい肌を持つ“美肌県”の今年のランキングを発表した。それによると、“女性の肌は気象環境にとても敏感らしい”ということだ。ところが同時期に発表された総務省の女性の就業に関する調査結果のうち、育児をしながら働く女性(有業率)の都道府県10位内にも、“美肌県”10位内の5県がランクインしていたのだ。これは“働く母の肌は美しい”ということなのか、はたまた、単なる統計的な偶然なのか…。 ポーラの「ニッポン美肌県グランプリ2013」は、全国で12年10月~13年9月に集めた女性の肌データ(スキンチェック、69万8,591人)を分析して集計した。分析は「角層細胞が整っている」「シワができにくい」「シミができにくい」「ニキビができにくい」「肌が潤(うるお)っている」「キメが整っている」の6部門。それぞれを点数化し、合計値から偏差値を出すなどして、次の通り総合結果を決定した。 <“美肌県”グランプリ2013(1-20位)> 1位 島根県 11位 兵庫県 2位 石川県 12位 岡山県 3位 高知県 13位 新潟県 4位 富山県 14位 徳島県 5位 山形県 15位 鳥取県 6位 宮城県 16位 秋田県 7位 東京都 17位 岩手県 8位 香川県 18位 青森県 9位 山梨県 19位 三重県 10位 愛媛県 20位 埼玉県 ポーラの総合評価によると、今年は山陰、北陸地方が優勢だった。北陸地方で石川、富山の2県がベスト5にランクイン。山陰地方は島根県が1位で、鳥取県も15位と上位に入った。その要因は、12年から13年に多発した異常気象の影響だ。例えば、12年秋には北海道から東北、北陸地方が例年に比べて気温が高く、夏から秋にかけての冷え込みが緩やかだった。その結果、例年なら秋になって乾燥が進むところ、12年秋は肌の潤いが保たれやすかった。また今年は、四国勢が上位にランクインした。年間を通じて温暖であり、空気中の水分量「水蒸気密度」が高い傾向にあるため、肌の潤いが保たれやすい環境だったという。