育児をしながら働く女性の肌は美しい!?
■変化する気象環境 肌の潤いや角質細胞の生まれ変わりに関係しているのが「水蒸気密度」。ところが、この水蒸気密度の状態が10年前と大きく変化しているという。地球温暖化の影響で日本列島全体の気温が上がり、水蒸気密度が増えた。その結果、今まで乾燥しがちだった東日本や北陸、東北南部の各県も潤いが保ちやすい傾向となり、“うるおいライン”も日本列島を北上した。 さらに、シワやシミなど、さまざまな“エイジング”の原因となる紫外線と関係する「日照時間」がこの10年でかなり増加している。全国の日照時間の平均は1カ月あたり約30時間長くなり、その分だけ、長く紫外線を浴びるようになった。特に、太平洋側や内陸部で紫外線による肌のダメージが強まっている傾向だという。 ■育児女性の有業率ランク 一方、総務省統計局は11月23日の「勤労感謝の日」にちなみ、2012年度の「女性・高齢者の就業状況」を発表した。そのうち、小学校入学前の幼児を対象に“育児”を行っている女性(25歳から44歳、総数約548万8,700人)の有業率を都道府県別にまとめた。トップは島根県(74.8%)、全国平均(52.4%)以下は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)や大阪、愛知、北海道などの11都道府県で、最下位は神奈川県(41.1%)だった。その有業率10位までに“美肌県”ランク10位内の5県も入っていたのだ。 <育児女性の都道府県別有業率(10位まで)> ・1位 島根県(74.8%)〈1〉 ・2位 山形県(72.5%)〈5〉 ・3位 福井県(72.1%)〈37〉 ・4位 鳥取県(71.8%)〈15〉 ・5位 富山県(68.3%)〈4〉 ・6位 石川県(68.2%)〈2〉 ・7位 秋田県(68.0%)〈16〉 ・8位 宮崎県(66.9%)〈22〉 ・9位 高知県(66.7%)〈3〉 ・10位 青森県(66.3%)〈18〉 〈 〉の数字は“美肌県”ランキング 15歳から64歳までの女性全体(生産年齢人口)の有業率は、5年前(07年)の61.7%から12年の63.1%と、上昇傾向にある。女性の育児と有業率の関係の調査は今回が初めてだが、特に都市部での有業率の低さは、親以外に子どもを預ける所がないといった、保育施設の少なさも原因の一つだという。“美肌県”と有業率の関係は不明だが、女性の肌は気象環境だけでなく、社会環境の変化にも敏感なのかもしれない。 (文責/企画NONO) ・ポーラ『ニッポン美肌県グランプリ2013』 ・総務省統計局の「女性・高齢者の就業状況」