【猛威振るうインフル】子どもが注意すべき「インフルエンザ脳症」って?「A型」はまもなく流行ピーク、今後は「B型」か...違いを医師に聞いた
毎年100人の子どもが発症 「インフルエンザ脳症」とは
インフルエンザウイルス感染によって引き起こされるインフルエンザ脳症。けいれん、意識障害、異常行動などの症状が現れ、重症化すると後遺症が残ったり、命を落とすこともあるといいます。日本では毎年約100人、多いときには300人近くの子どもがインフルエンザ脳症を発症しているそうです。 小林医師によると予防には、ワクチン接種が有効だといいます。また、子どもがインフルエンザを発症した際には、以下の点に注意する必要があります。 ・子どもの異変に注意する:けいれん、意識障害、異常言動、繰り返す嘔吐など、いつもと違う様子が見られたら、すぐに医療機関を受診 ・解熱剤はアセトアミノフェンのみ:アスピリンなど大人用の解熱剤は、ライ症候群を引き起こす可能性があるため、家庭で判断しない
中国で流行の兆し「ヒトメタニューモウイルス」
中国では、インフルエンザと似た症状を引き起こす「ヒトメタニューモウイルス」が流行の兆しを見せています。このウイルスは2001年に発見されたもので、日本でも定期的に確認されています。ワクチンや治療薬はありませんが、小林医師は「インフルやコロナには薬があるが、それ以外の風邪のウイルスはほとんど薬がないので対症療法。どんなウイルスでも心配であれば医療機関を受診することが重要。過度に恐れる必要はない」と話します。 最後に小林医師は「基本的な感染予防対策として、マスクの着用、手洗い、うがい、換気、加湿を徹底することが重要」と強調しています。また、体調に変化を感じたら、早めに医療機関を受診するように呼びかけています。 この冬を健康に過ごすために、一人ひとりが予防対策を徹底し、様々なウイルスから身を守りましょう。