次の役は色気ダダもれ!? 仲野太賀「常に未知のキャラクターに挑める役者でいたいんです」
映画やTV・配信ドラマにひっぱりだこ、しかも作品毎に全く違う表情を見せてくれる俳優・仲野太賀さん。大活躍だった2024年、その締めくくりとなる舞台作品への思いや、俳優という仕事で大切にしていることなどを伺いました。 PEOPLE NOW
「また仕事をしたい」と思ってもらえることは、とても幸せです
13歳で俳優デビュー後、多くの映画やドラマ、舞台で実力を積んだ仲野太賀さん。今や、強烈な個性で場を掻き回す役から、市井の青年の心の機微を表現する役まで幅広く演じ分ける実力派として、高い評価を受けています。話題作にも次々と出演、今年10月からは、岩松 了作・演出の舞台『峠の我が家』で主演を務めます。舞台の魅力、そこで演じることで俳優として得た気づきなどを話していただきました。 ── 岩松作品には、今回、6作目の参加ですね。もう、岩松さんの舞台になくてはならない存在なのでは?
仲野太賀さん(以下、仲野) いや、まだまだです。毎回、演じるたびに「これで大丈夫だったのかな」「やっていたことが正しかったかな」と不安になることも。だから、またオファーをいただくと、自分が間違ってなかったと感じられるのでうれしいんです。 俳優というのは「この人とまた仕事をしたい」と思ってもらえなかったら終わり。ですから、初めて仕事をいただくのもうれしいですが、何度も声をかけていただく喜びは、より大きいです。 ── 特に今回の『峠の我が家』は、岩松作品で初めての単独主演です。 仲野 出演が決まること自体がうれしいので、順番は何でもいいと思ってはいました。でも、「いつかそんな日が来れば……」と思っていたので、とうとう来たんだな、と感慨深かったです。 ── 座長としてのプレッシャーはありますか? 仲野 そこは正直、ないのですが、この作品に関わる皆さんが、参加してよかったなと思えるようにはしたいですね。どの作品も一期一会、同じメンバーで2回、3回と仕事をすることはなかなかない。だから、座長かどうかに関わらず、常に仕事現場はいい空気にしようと心がけています。