モノに感情が乗ってしまうと捨てられない!? プレゼントは気持ちだけしっかり受け取れば大丈夫!
片づけられないと悩む人は多い。そんな片づけを習慣化することで部屋がきれいになるだけではなく、人生までも変わる――。大人気のお片づけ習慣化コンサルタント、西崎彩智さんはそう提唱する。まずは、今までの思考を変えることも必要。西崎さんの最新刊『人生が変わる片づけの習慣 片づけられなかった36人のビフォーアフター』(朝日新聞出版)から一部を抜粋する。 【写真】モノに感情が乗ってしまうと捨てられない!? プレゼントは気持ちだけしっかり受け取れば大丈夫! * * * 家にずっとあるモノをよく見てみると、モノに感情が乗ってしまって手放せないことがあります。私自身、3年前に父を見送りましたが、父が入院していたときに着ていた服が手放せなくて困りました。入院した日もこのポロシャツを着ていたな、これを買ったのは父の日だったな……と、服にまつわる思い出が次々と出てきてしまったんです。 私が行っている「家庭力アッププロジェクト」の受講生の中にも親の遺品が手放せず、家に持ち帰った結果、自宅にモノがあふれてしまった、という方は多いです。思い出に浸るのは悪いことではありませんが、それがあまりにたくさんあると逆にストレスになってしまいますね。 遺品に限らず、モノと感情がセットになってしまって手放せないことは多いです。 K さんは、実家のお母様から譲り受けた大量の和食器に悩んでいました。結婚した当初に譲り受けたのですが、子どもができてからは重い和食器の出番はなく、ずっと戸棚の奥にしまわれていたそう。収納が足りなくなって、お母様に思い切って相談したところ、「食器、使ってないなら捨てちゃっていいわよ」と言われ、やっと手放す決意ができたと言います。K さんの話を聞いていると、お母様から譲り受けた食器をずっと持っていたのは「勝手に捨てたらお母さんに申し訳ない」「お母さんにとっていい娘でありたい」という思いもあったように感じました。 このように、人からもらったモノ、実家から持ってきたモノ、子どもが小さい頃に使っていたモノなど、モノに感情が乗っているものは手放しにくいのです。もちろん、保管する場所が十分にあり、それを自分で管理できるなら無理に手放す必要はありません。でも、取っておくモノの量をきちんと決めるべきだと思います。