モノに感情が乗ってしまうと捨てられない!? プレゼントは気持ちだけしっかり受け取れば大丈夫!
たとえば、取っておくモノは箱一つ分と決める(とはいえ、箱の大きさや数は家それぞれです)。感情ではなく、具体的な量で決めていくと、グンと取捨選択しやすくなります。それを使っている未来が想像できないモノは「成果物」として手放しましょう。また、人からもらったプレゼントは使っていないモノでも捨てられない、という人がいます。私はそういうモノは気持ちだけ受け取れば、モノは手放しても大丈夫ですよ、とお伝えします。 そもそもプレゼントってそのモノを通してその人に感謝とかお祝いの気持ちなどを伝えているのです。極論すれば、モノ自体に意味があるわけではなく、モノのやり取りに意味があるのです。それを使うのであればいいですが、そうでないなら、相手の気持ちだけありがたくいただいてモノ自体は手放してもいいのです。 相談者のMさんは片づけを決意して、物置の奥にあった段ボールを開けたところ、出てきたのは、大量のご祝儀袋。結婚式のときに頂いたきれいなご祝儀袋が捨てられなくて、とりあえず段ボールに入れてしまっておいたと言います。とはいえ、結婚したのは7年前。この7年間、一度も段ボールを開けたことはなく、存在さえ忘れていました。今回、出席してくれた友人たちに改めて感謝しながらご祝儀袋は全部手放したそうです。 ご祝儀袋を取っておいた人は他にもいて、中には現金が何万円も出てきた、という方も! また、過去にやろうと思って途中で挫折してしまった資格試験のためのテキストや参考書などを捨てられずに取っておいている方も多いですね。ここで働くのはせっかくお金を出して買ったんだから、捨ててしまうのはもったいない、という心理です。もしかしたらまた勉強するかも?と思って手放せないのかもしれませんが、今すぐにやり始めない限り、「その日」なんて永遠に来ないもの。 今はまったく使っていないけれど「値段が高かったから」という理由で取っておいてしまうことはよくあります。そもそも、手放さずに取っておいたところでお金は戻ってきません。どうしても手放せないなら、「保留ボックス」を作ってそこに一旦取っておきましょう。迷って取っておいたモノは、次に見たときにはすんなり手放せることが多いのです。 ※西崎彩智著『人生が変わる片づけの習慣 片づけられなかった36人のビフォーアフター』より抜粋
西崎彩智