秋の時期に摂っておくと「いいことがある」食材は?「白いもの」「潤すもの」といえば大根が浮かびますが、そのほかにも
こんにちは、再春館製薬所の田野岡亮太です。 私は研究開発部に属し、さまざまな商品に携わってきました。その過程で、たとえば漢方原料が土地土地で少しずつ性質を変えること、四季のうちでも変わることを知り、やがて人間の心身そのものが気候風土に大きく影響を受けていることに深い興味を持つようになりました。中医学を学び、国際薬膳調理師の資格も獲得、いまもまた新たな活動を続けています。 1年に二十四めぐる「節気」のありさまと養生について、ここ熊本からメッセージをお送りします。 【田野岡メソッド/二十四節気のかんたん養生】
秋分の時期にケアしたいのは「肺」、そして「大腸」。なぜこの2つなの?
9月22日から10月7日が秋分、昼夜が同じになる期間です。少しずつ日が弱く短くなり始め、季節が冬に向かいます。TOP画像は通勤路で見かけた彼岸花です。 今年は秋らしさの訪れがとても待ち遠しくなるぐらい残暑が長かったですね。彼岸花が咲くころになっても陽射しは強くて、花弁のぴんと張った細い部分は…まるで日焼けしているかのように少しお疲れ気味の花もありました。まだまだ太陽の陽射しからは強さを感じますが、それでも季節は彼岸花が咲くところまで来たのだなと感じました。 夜空の月が人々を癒す時期とも言われています。暦の上では秋のピーク、月を見ながらゆっくり休息しませんかという時期です。そんな秋に気遣いたい腑は「大腸」です。水分を身体に摂り入れる器官ですね。 秋に活躍するのは肺の機能です。人の身体の中で生命活動を支えている五臓六腑という言葉を聞いたことがあると思います。肺の機能にも「臓」と「腑」に分類される機能があり、臓は「肺」で腑が「大腸」になります。この2つの機能はお互いつながっている・連携していると捉えられるので「表裏(ひょうり)関係」と呼ばれます。 どちらかに何かが起きると、連携する相手の側にも変化が起きる。これは悪い影響だけではなく、良い影響も変化として起きるので、秋に肺の機能をケアするということは、肺のコンディションをケアしても良いですが、大腸のコンディションをケアしても良いことになります。