岸田首相が会見 「まん延防止」18都道府県で延長へ(全文2)日本が半歩遅れとの指摘は当たらない
岸田文雄首相は3日夜、官邸で記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「岸田首相が会見 「まん延防止」18都道府県で延長へ(2022年3月3日)」に対応しております。 【動画】岸田首相が会見 「まん延防止」18都道府県で延長へ(2022年3月3日) ◇ ◇
サハリンの資源事業にどう対応する?
日本テレビ:日本テレビ、山崎です。よろしくお願いします。 岸田:お願いします。 日本テレビ:ロシアによる軍事侵略を受けて、ロシアのサハリンの資源事業から欧米企業が撤退を表明しています。この中のサハリン1には日本政府も出資していますが、今後政府としてどのように対応していくのか、総理のお考えをお聞かせください。 岸田:わが国はロシアによるウクライナ侵略を受けて、国際的なロシア制裁強化の動きの中で、G7や国際社会と連携しながら取り組んでいるわけですが、エネルギーの安定供給と、それから安全保障、これを最大限守るべき国益の1つとして対応していかなければならないと思っています。 よって、ご指摘の点についても、エネルギーの安定供給、あるいは安全保障の観点からわが国としてどう対応するのか、これは状況をしっかり判断した上で決定すべきことであると思っています。今はさまざまな動きが昨日来、報じられていますが、その状況をしっかり把握した上で、わが国としての方針は決定していきたいと思っています。今まだその段階です。 司会:では次は東京新聞、生島さん。
高齢者接種の遅れについてどう考えているのか
東京新聞:東京新聞の生島といいます。よろしくお願いします。まん延防止の関係でお伺いします。先ほど総理、重症病床にピーク時も余力があるというお話がありましたが、今回オミクロンの流行では重症化に至らずに基礎疾患を抱えている方、高齢者の方を中心にお亡くなりになるケースが、人数も割合も非常に多くなってます。 政府の分科会の尾身会長などは、今回感染が高止まりしている要因として3回目のワクチン接種の遅れというのも要因の1つに挙げてらっしゃるわけですが、計画どおりに高齢者の接種が進んでいないこと、また、高齢者を中心に多くの方がお亡くなりになっていることの、この政治的な責任というのを総理はどのようにお考えでしょうか。 岸田:まず、お亡くなりになっている方の中には基礎的疾患をお持ちであり、オミクロン株、コロナの重症の症状を示す前にお亡くなりになっておられるという方もおられるということで、さまざまなケースがあります。しかし、いずれにせよお亡くなりになられたということは、政治として、政府としてこれは重く受け止めなければならない。政治は結果責任ですから、そうした結果になってしまったことについてはおわびを申し上げなければいけないと思っています。 しかし、政府としては全体の感染拡大防止策、これをしっかり用意する、これが政府にとって最も大事な役割であると思っています。そういった観点から、ワクチンによる予防と、そして検査による発見と、そして経口治療薬等による早期治療、こういった体制をつくってきた。そして、その大前提として病床の確保に努めてきた、こういったことです。 そして、ご指摘のようにワクチンの接種が遅れたんではないか、こういった指摘、これについてもわれわれの今までの取り組み、しっかりと振り返りながら、しっかり説明をしていかなければならないと思っています。ワクチンの接種については、わが国において去年の10月、11月まで1回目、2回目の接種を行ってきた。その後2回目の接種から一定の期間、間隔を空けなければいけないという条件の中で、昨年の11月に薬事承認を3回目のワクチンについては行い、12月から接種を開始した。そして、その後、接種間隔、これを短くするべく努力をしてきた、こうしたことであります。