山本康二さんが新R25副編集長にガチ檄。「暗くても、パッとしてなくてもいい。リーダーに必要なのは一つだけ」
自分の仕事と「日本経済」を結び付けて考えられるか?
天野: 本当に今自分がぶつかっている壁へのアドバイスをいただいてるというか… 仕事をしていて「トンネルを抜けられない」感じがすごくあるんですよね… 山本さん: 慣れてきて、仕事自体はできるんだろうね。そこでリーダーとして一皮むけられるか。 日本全体を見たら、1人あたりの労働生産性はここ30年間ほぼ成長してない。経済が30年間止まっているわけ。 そんな現状に対して、メディアという影響力がある仕事なんだから「日本の1人あたりのGDPを3倍にする」ぐらいの大きなリーダーシップを発揮してくれるとうれしいね。 天野: 今まで、自分の仕事と日本経済みたいな大きなことをつなげられないと思ってしまっていて… “日本のために”というような話を聞いても「まあ自分の仕事には関係ないかな」と思ってました。 山本さん: あなたの上に日本という野球チームがあって、30年間負け続けてる状況なんだよ? 「俺はいち野球選手だから、チームの勝敗は関係ない」って言ってるように感じるね。 なんか、大企業病みたいな感じがしてしまうよ。 天野: 「自分のプレーが楽しければいい」という一人よがりを言っているのか… おっしゃる通りです…
「俺も変われたから、あなたもきっと変われる」
山本さん: ちょっとぶっこんでいい? 結婚してる? 子どもはいる? 天野: あ、いえ… 山本さん: そこ、大事。 俺も20代とか30代は、自分が幸せならいいと思ってたのよ。でも、生まれてくる次世代を見ていると、自分の責任を感じるようになるんだよね。 最近、子どもを抱きしめたりしてる? 天野: いや、してないですね… 山本さん: 全然ダメだよ。 でも、俺も変われたんだから、あなたもきっと変われる。 1000年前にも1500年前にも「次世代のために頑張らなきゃ」と感じた人たちがいたから、今のこの近代的な社会があるんじゃないのかな? 案外結婚とか子どもとか、そういったことから学べることって多いと思ってる。 身体のこともあるからマストというわけじゃないけど、そういう“世代を超える”視点を持つべきだよね。 天野: いや~~~今日はもう、自分のダメなところ、弱みすべてをご指摘いただいている感じです… 山本さん: いや、全然大丈夫。 もう1回ベンチャースピリット持って、頑張ろうよ。 どんな未来像を持って、リーダーシップを発揮していくか…今度聞かせてほしいね。 ――――――――― 「明るいコミュニケーション」などと言っていましたが、山本康二さんにお話しいただいた結果、「コミュニケーション以前の問題」という強烈な檄をいただきました。 正直言って自分の恥部なのですが、きっと「自分は暗い」「リーダーシップがうまく発揮できていない」と考えているビジネスパーソンもいるはず。 そんな皆さまの参考になればと思い、共有いたします!! よかったら、激励コメントをいただけるとうれしいです… 〈取材・文=天野俊吉〉