“戦国ダービー”は皐月賞上位「4強争い」で決まるのか?
過去のデータで好成績を挙げているのは京都新聞杯組でキズナ、ロジャーバローズの2頭の勝ち馬を輩出。2、3着もそれぞれ1頭ずついる。また青葉賞組はジンクスにもなっているように、過去に勝ち馬は1頭もおらず、ここ10年では2着が1頭、3着が3頭となっている。さらに毎日杯組は昨年の勝ち馬シャフリヤールが出ているが、これ以外は2着に入ったこともない。 その京都新聞杯をレコード勝ちしたのがアスクワイルドモア。2200メートルを2分9秒5で走破しており、2400メートル2分22秒台に対応可能だろう。送り出す藤原英昭調教師は2010年エイシンフラッシュと昨年のシャフリヤールでダービーを2勝しており、ここ一番の厩舎力も警戒しておきたい。 もう1頭取り上げるなら毎日杯組で、唯一の無敗馬、3連勝中のピースオブエイトだ。毎日杯では半ば強引にハナを奪い、最後まで踏ん張った。力がなければできない芸当だ。藤岡佑介騎手は「ハミを替えたことがいい方に出ている。この馬の良さは伸びしろ。余白の多さ。楽しみはある」と野心をのぞかせた。 その他にも2400メートルで2戦2勝、青葉賞でいい勝ち方をし、池添謙一騎手、池添学調教師という兄弟タッグで挑むプラダリアも“穴候補”だろう。 結論から言えば、今年のダービーは総合力にまさる皐月賞上位組の“3強争い”と決まりそう。果たして、2019年に生まれた7522頭の頂点に立つのはどの馬か。当日の気温は30度を超える見込みだ。