7府県にも緊急事態宣言 菅首相が会見(全文1)まさに緊急事態宣言の発出時期
五輪開催を意識して判断が遅れたのでは
テレビ東京:引き続きまして幹事社テレビ東京、篠原です。外国人ビジネス関係者の新規入国を全面停止するとのことですけれども、当初、菅総理は継続にこだわったとの見方もあります。方針転換だとすれば、それはどのような理由があったのでしょうか。また、本来であれば緊急事態宣言を最初に発出した段階で即時こうした措置を取るべきではなかったのでしょうか。東京オリンピック・パラリンピック開催を意識して判断が遅れたとの指摘もありますが、この点はいかがでしょうか。 菅:まず、東京オリンピック・パラリンピックを意識して判断が遅れたということはありません。実はこれまでも水際からの感染拡大防止に政府としては万全を講じてきました。先ほど申し上げましたけれども、ビジネストラック、レジデンストラックの相手国からの入国者に変異株の感染が確認された事例はなかったんです。 しかし、現在の国内の深刻な感染状況に加えて、最近では英国からの帰国者によるクラスターで変異株が確認された事例、また、直近ではブラジルからの帰国者に新たな変異株が確認された事例、こうしたことが相次ぎました。国民の皆さんの不安がさらに深まっている現状というものを重く私は受け止めました。国民の皆さんの命と暮らしを守る、あらゆる手段を講じて予防的にリスクを取り除く、こうしたことの観点から今回、緊急事態宣言に合わせて発令されている間、一時停止をする、このように判断をいたしました。
もっと早く発出すべきだったのでは
テレビ東京:もっと早く発出すべきだったっていうことについてはどうでしょうか。 菅:今、私が申し上げたとおり、まず、ビジネストラック、レジデンストラックの相手国からの変異株というのは今までなかった。しかしここに来て、イギリスからのクラスターによる変異株が発見されて、また、ブラジルからの帰国者でそうした変異株が発見をされました。そうしたことによって国民の皆さんの不安が大きくなったということも事実だというように思います。そうしたことを踏まえた上で判断をしたと、そういうことであります。 司会:それではここから幹事社以外の皆さまから質問をいただきたいと思います。質問を希望される方は挙手をお願いいたします。それではNHKの長内さん。