ひたすら同じメニューを食べ続ける…大谷翔平がアメリカに渡ってから続けているストイックすぎる食生活
大谷翔平選手の食生活とはどんなものなのか。ジャーナリストの桑原晃弥さんの書籍『圧倒的な力で世界を切り拓く 大谷翔平の言葉』(リベラル社)より、食生活についてのエピソードをお届けする――。 【写真】大谷翔平がひたすら食べ続けている「同じメニュー」 ■自ら「睡眠欲がすごい」と語る 健康ならば、やりたいことをやり切れる。(『Number 1069号』文藝春秋) 大谷翔平は、ほとんど外食をせず、健康にいい食事を心がけています。 また、自ら「睡眠欲がすごい」と語っているように、十分な睡眠をとることにとても気を遣っています。 スポーツマンなら当然とも言えますが、超一流の結果を出すためには、体調管理の入念さも人並み以上ということでしょう。 大谷がこれほど健康にこだわるのは、「健康ならば、やりたいことをやり切れる」からです。 ■100%の体調で練習できることが何より嬉しい 大谷は過去に手術によって投げることのできなかった時期もありますし、ケガで十分に身体を動かせなかった経験もしています。 大谷は言います。 「フィジカルをマックスで使って、100%の体調で強化する練習ができているのが何より嬉しいんです。ベクトルがリハビリに向かう練習か、全部の能力を上げたい練習なのか、どちらが上手くなりますかといったら、それは後者でしょう」 メジャーリーグの1年目にトミー・ジョン手術を受け入れたのも、「結果以前に、ああ、腕が振れないな、と思いながらマウンドへ行くのは楽しくない」からです。 不安なく、全力で練習し、全力でプレーできることは大谷にとって「ささやかではない幸せ」なのです。
■「体重を増やすこと」が課題だった 僕、味は二の次ですから。(『Number 1048号』文藝春秋) 大谷翔平の食事に対する考え方は独特です。 高校時代、大谷の一番の身体づくりの課題は筋肉量を上げることと、60キロ台の体重をさらに増やすことでした。 そのため、「朝からすごく食べていた」といいます。 寮でおにぎりをつくって学校に持っていって食べ、お弁当も食べ、なおかつ練習前にも食事をとっていたほど。 目指す体重にはなれたものの、大谷にとっては、それはつらい日々でもありました。 ■ダルビッシュ有の指導を受けた 日本ハム時代は寮での食事が基本でしたが、入団して3年目を終えた冬、日本ハムはメジャーで活躍するダルビッシュ有を招き、大谷を含む何人かの指導を依頼します。 ダルビッシュは大谷たちと共に合同トレーニングを行い、栄養学とトレーニング理論を伝えます。 以来、大谷は食事から砂糖を排除し、白米ではなく玄米を選択。 また、トレーニング方法も変え、その後の圧倒的な成績につなげています。 アメリカに渡ってからは、ほとんど外食はせず、自炊がメインだと語っています。 基本的には同じものを同じ量だけ食べて、メニューも変えません。「その方がいろんなことがわかりやすい」し、「味は二の次」だと語っています。 大谷にとっては、食事もまた、野球のためなのです。