7府県にも緊急事態宣言 菅首相が会見(全文1)まさに緊急事態宣言の発出時期
医療体制確保にも全力を挙げている
今回の対策全体が効果を上げるには、国と都道府県がしっかり連携し、国民の皆さんのご協力をいただくことは極めて重要なことです。昨日1都3県の知事と意見交換を行い、今後、連携をして対策を行っていくことを確認をいたしました。今後、今回追加された府県を含めて、政府と各都府県との連絡会議を新たに設けます。この連絡会議の議論を通じて、感染拡大をなんとしても防ぐために、都道府県には地域の実情を踏まえた対策を実行していただくとともに、国としては最大限必要な支援を行ってまいります。 医療体制の確保にも全力を挙げています。東京都ではコロナ病床の確保のために、国と1つのチームになって、国がしっかり財政支援を用意した上で1つ1つの病院に直接働き掛けを行い、今年になって500床の病床を確保しました。今後、他の地域においても同様の取り組みを行い、病床の確保を徹底的に進めてまいります。ワクチンについては、できる限り2月下旬までには接種開始できるよう、各自治体において会場の設定などの準備に入っていただいており、国として接種の費用を全額負担をし、全力で支援をしてまいります。 水際対策について、年頭の会見において私は、ビジネストラックに合意している相手国の国内で変異株が発見された際は即時運用を停止する、そうした方針を表明しました。同時に入国に対しての検査も強化し、水際からの感染拡大防止に万全の対策を講じてまいりました。これまでビジネストラックおよびレジデンストラックに合意している11カ国からの入国者に変異株の感染が確認された事例はありません。
11カ国からの新規入国を一時停止
しかしながら現在の国内の深刻な感染状況に加えて、直近では英国からの帰国者によるクラスターで変異株が確認をされた事例、また、ブラジルからの帰国者で新たな変異株が確認された事例、こうしたことが相次ぎ、国民の皆さんの不安がさらに高まっている現状を大変重く受け止めております。国民の皆さんの命と暮らしを守る、あらゆるリスクを予防的に取り除くために、ビジネストラックおよびレジデンストラックについては、緊急事態宣言が発令されている間、一時停止することにいたします。今後、速やかに相手国との調整を完了し、これら11カ国からの新規入国を一時的に停止をいたします。 本日の決定により、飲食店の20時までの時間短縮、不要不急の外出の自粛、テレワーク7割、イベントの入場制限という4つの措置が全国の大都市圏に拡大をされました。あらゆるリスクを取り除くべく、水際規制についてもビジネストラック、レジデンストラック、一時停止をします。この強力な枠組みによって事態を好転させてまいります。対象期間である2月7日までの間、徹底をして行動を見直していただきたいと思います。特に30代以下の若者の感染者が増えています。多くの方は無症状や軽症ですが、若者の外出や飲食により、知らず知らずのうちに感染を広げているという現実があります。今の状況を長引かせないために、国民の皆さん、そして国・自治体が同じ方向に向かって制約のあるこの生活を乗り越えていかなければなりません。あらゆる方策を尽くし、国民の皆さんの命と暮らしを守ります。ぜひ皆さんに、いま一度のご協力をお願いをいたします。 司会:それでは、これから皆さまから質問をいただきます。尾身会長さま、所定の位置にお進みください。質問の内容により尾身会長にもご説明いただくという形になります。指名を受けられました方は近くのスタンドマイクにお進みいただきまして、所属とお名前を明らかにしていただいた上で1問ずつ質問をお願いいたします。質問が終わりましたら自席までお戻りください。なお、自席からの追加の質問はお控えいただければと存じます。 最初は慣例に従いまして幹事社2社から質問をいただきます。それでは幹事社の方、どうぞ。では時事の大塚さんからどうぞ。