「これまで助けられっぱなしだった自分たちが、ようやく人に肩を貸せるようになった」――新生・純烈が温める思い
最後に――取材の中で酒井がふと漏らした言葉をお伝えする。 「純烈って売れなかった頃からみんなに助けてもらってここまで来られた。それでいつの日か、自分たちが困っている人や元気づけてあげたい人の力になれたらと思ってやってきました。ようやく、ようやく人様に肩を貸すことができたかなって。ダチョウさんもそうだし、そして身内だけど小田井さんにもね。それがうれしいんです」
ーーーーーーー ■純烈 2007年に結成。元戦隊ヒーロー俳優を中心とした4人組ムード歌謡コーラスグループ。メンバーは酒井一圭(リーダー)、白川裕二郎、後上翔太、岩永洋昭。結成以来、「親孝行、紅白歌合戦出場、全国47都道府県で歌うこと」を目標として掲げ、2018年、グループ結成から11年で『第69回NHK紅白歌合戦』初出場を果たす。2月8日には、新曲「だってめぐり逢えたんだ」をリリース。 ■鈴木健.txt(すずき・けん) 1988年9月~2009年9月、ベースボール・マガジン社に在籍し『週刊プロレス』編集次長及び同誌携帯サイト『週刊プロレスmobile』編集長を務める。退社後はプロレスに限らず音楽、演劇、映画などで執筆し、50団体以上のプロレス中継の実況・解説も経験。2019年7月~2021年10月、ウェブ『日刊SPA!』にて純烈のノンフィクションを連載。『白と黒とハッピー~純烈物語』『純烈物語20-21』(扶桑社)として書籍化された。映画『スーパー戦闘 純烈ジャー』オフィシャルライターを務め、パンフレットのメンバーインタビューも担当。ワニブックスウェブマガジン『News Crunch』にてプロレスを題材とした小説『アンドレ・ザ・小学生』を連載中。 撮影協力:ザ・プリンス パークタワー東京 東京プリンスホテル