日本一“死ね”と言われてるかもしれない--誰よりもクズで自由な46歳、クロちゃんの「モンスター」メンタル
バラエティー番組のドッキリ企画などで数々の問題行動を起こし、世間を騒がせてきたお笑いトリオ・安田大サーカスのクロちゃん。最近、そんなイメージが少しずつ変わりつつある。 節目となったのは、10年ぶりに彼女ができたこと。 恋愛系の企画でも振られっぱなしのモテないキャラだったが、『水曜日のダウンタウン』の恋愛リアリティーショー「MONSTER LOVE」で告白を成功させたのだ。 さらに、どんなに叩かれてもどこ吹く風でアイドル気取りの自撮りツイートを連投する彼には、そのメンタルの強さを称賛する声も聞かれるようになった。「お笑い界のモンスター」はなぜあんなにも強くたくましく生きられるのか?(取材・文:ラリー遠田/撮影:殿村誠士/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)
メンタルの弱さが生み出した「何でも人のせい」思考法
「今も変わらずバッシングはあるし、あんまり変わってないですけどね。彼女ができてから、クロちゃんは実はハイスペックじゃないかっていう話になって、『3高(さんこう=高学歴、高身長、高収入)』って言われて褒められているのかと思ったら、『高体重、高血圧、口臭臭いの“3コウ”だ』とか。この前、僕が本を出したからSNSで告知をしたら『鍋敷きにちょうど良かった』ってコメントされたりとか。でも、賛否両論の方がいいなっていうのはここ何年かで思うようになりました。YESマンばっかりだと絶対に間違えちゃうと思うから」 一挙手一投足を批判する「NOマン」ばかりに囲まれていた男が、良縁に恵まれ、仕事もプライベートも充実した人生を歩み始めた。番組内で告白して結ばれた彼女とは、カメラが回っているのも気にせずに濃厚なキスを交わし、日本中の視聴者が悲鳴をあげた。しかし、当の本人には、自分が人並み外れて図太くてメンタルが強いという意識はない。 「僕はもともとはメンタルが弱かったんですよ。ちっちゃい頃から声が高かったからそのことでイジられたり、馬鹿にされたりしていたし。そうやっていろんなことで泣いたり嫌な思いをすることがあったから、自分が押しつぶされないようにするにはどうしたらいいんだろうって考えるようになったんです」