堀口恭司が炎上系YouTuber「シバター」を語る
「おもしろい選手ですよね。パンクラスなんかにもちゃんと出ていて基礎はある。でもずるいとは思った。体重差があり、相手は総合をやったことのないキックボクサーなのに2ラウンドのうち1ラウンドは総合ルール。ちょっとずるいですよね(笑)。同じ体重のファイターを選んでのガチファイトは無理でしょうが、エンターテインメントとしては、おもしろいと思いました。それにプロモーションがうまい。試合までをうまく盛り上げましたよね」 意外や意外。 堀口がシバターを認めたのだ。 「海外ではYouTuberがボクシングのエキシビションマッチのリングに上がって人気になっています。時代の流れはそういうもの。だから榊原(CEO)さんも、このカードを入れたんだと思うんです。どんどん盛り上げればいい。シバター対誰か、というカードは興行として凄くいいと思う。確かに最初に話題を目にしたときは、え?なんだこれは?とは思っていたんですが(笑)。リングに立てば、シバターもちゃんとやった。この業界を伸ばすためには固定観念だけでは無理。変化球もどんどん投げていったほうがいいんです」 堀口は4年前に「日本の格闘技を盛り上げたい」との大志を抱き世界最高峰の総合格闘技団体「UFC」との契約を更新せずに凱旋帰国してRIZINのリングに戦いの場を移した。当初から自分の戦いだけでなく、日本の格闘技界全体の発展を考えたプロデューサー的な視点があっただけに試合前のYouTubeやSNSなどを使ったシバターの自己プロモーション手法や、試合後もガンガンYouTubeをアップして今なお話題をつないでいる姿勢を評価したのだ。 榊原信行CEOは、今後もシバターの継続起用を明言したが、堀口も、今後もRIZINのカードに組み込まれていく方針に賛成だという。 当日のバックステージでは堀口はシバターに写真撮影を求められた。もちろん初対面。「でかいなシバター」と、その身長180センチ、体重92.6キロのサイズに驚いたのが第一印象。挨拶程度の話をしたが、YouTubeでの毒舌キャラとは違い「めっちゃいい人だった」ともいう。 ファンの注目は、究極のアンタッチャブルな展開だろう。 正統派の代表である堀口vsシバターである。 体重差は約32キロ。 堀口vsシバターはあるのか? 「ないです、ないです(笑)。さすがに格闘技ファンがぶち切れるでしょう」 即答だった。 そして堀口はこうも釘を刺した。 「この記事をシバターが見て、“おい、堀口!”のノリで絡んでくるのは、絶対にやめて欲しいです(笑)」