【闘病】目の見えづらさの原因は「多発性硬化症」だった… 一生付き合うからこそ人生は楽しく
周囲の人に感謝しながら仕事と趣味を両立
編集部: 多発性硬化症と診断を受けてから、体調や生活に変化はありましたか? S・Iさん: 社会人になるまでは年1回くらいのペースで再発しましたが、寛解すれば症状は残りませんでした。 しかし、社会人になって薬剤師として働き始めてからは、徐々に再発の回数が増え、症状も残るようになり、できないことや諦めなければいけないことも増えてきた印象です。 働き始めたことで疲労やストレスが増え、免疫力が落ちやすくなったことが再発に影響しているのだと思います。体を動かすことは好きなので、できないことが増えるのは辛いことです。 編集部: S・Iさんが治療中やこれまでに心の支えにしてきたものは何でしょうか? S・Iさん: 病気のことを受け入れてくれる家族と友達、そして私を良い意味で特別扱いしない夫の存在です。病気は大変なことも多いですが、支えてくれる人がいるからこそできることもあり、諦めることなくチャレンジできる部分もたくさんあります。 編集部: 現在の体調や生活、日々取り組んでいることについても教えていただけますか? S・Iさん: 2023年から薬を切り替えたこともあり、それに伴って再発も多くなり、なかなか思うように日常生活を送れていません。それでも周囲の方々の理解もあり、勤務形態を調整しながら、薬剤師としてフルタイムで働いています。 また、できることは何でもやりたいという想いで、趣味のゴルフも工夫しながら楽しんでいます。ですから、同じように病気で苦しむ方には、やりたいことを諦めないで、体と上手く付き合っていってほしいです。 編集部: 病気になる前の自分にアドバイスできるなら、どんなことを伝えたいですか? S・Iさん: 「やりたい」と思ったことは、ひるまず今のうちにチャレンジしなさいと伝えたいです。やりたいと思ったときにやらないと、後悔することもあるからです。周囲の人の手を借りてもいい、悔いのない時間を過ごすことが大切だと感じているからです。