なぜセ最下位の横浜DeNAがパ首位のソフトバンクに逆転勝利できたのか…ルーキー牧のリベンジと無安打無失点ブルペンの仕事
「パ高セ低」が叫ばれ、そのパの首位を走るソフトバンクをセの最下位に沈む横浜DeNAが見事なゲームで破った背景には、ブルペン陣の差があったと言っていいだろう。 実は、まだ借金「15」を抱える横浜DeNAだが、5月は9勝10敗3分けだった。牧が悔やむ楽天戦に勝っていれば勝率5割だったのである。出遅れたオースティン、ソトが揃ってから戦力は整備された。そして、6月はベイの季節でもある。2年前にも開幕ダッシュに失敗して、10連敗するなどラミレス前監督の解任説さえ流れたが、交流戦で巻き返し6月は13勝8敗2分け、勝率.612で息を吹き返して最終的には2位に食い込み、クライマックスシリーズ進出を果たした。その大好きな6月に幸先のいいスタートを切った。 交流戦では4勝2敗1分けで中日に次ぐ2位に浮上した。 「初戦を勝てたのが大きい。リリーフが踏ん張って打線が集中打でひっくり返したのも大きい。これを1戦1戦続けていくだけ」 試合後の三浦監督の声はすっかり枯れてしまっていた。 「試合終わってすぐだったから?自然と声を出し続けていますけどね」 美声を誇る番長の喉の枯れ具合が好調のバロメーター。このまま交流戦の主役にベイスターズが踊り出るのかもしれない。