ほっしゃん。から本名に戻して活動中の星田英利。「初執筆した本の題字は娘が書いてくれた」2児の父の素顔も
楽しみは2人の子どもに、本の感想を聞くこと
――小説の表紙が物語のイメージにぴったりです。こだわりはありましたか? 星田 自分なりにこだわりもありましたが、最終的にはプロの方にまかせようという気持ちでした。タイトルの文字だけは小さいころの「ミコト」のイメージがあったので、小学生の娘に何に使うかとか、タイトルの意味とかも言わずに、タイトルを伝えて書いてもらいました。 ――娘さんはなんと言っていましたか? 星田 まだ「蝶」の漢字を習っていなかったので、何回も何回も練習して書いてくれました。「『蝶』っていう漢字は一生忘れない」と言っていました。完成した本を見たときは「もっと上手に書けるんだけどな…」って笑っていました。 ――息子さん、娘さんは小説を読んでくれたのでしょうか? 星田 息子はさておき、娘はまだ読むことは難しい年齢だと思います。息子と娘に伝えたいことを書いたつもりなので、将来子どもたちが読んだあとにどんな感想を話してくれるでしょうか。そこは本当に楽しみですね。 ――初めて形になった書籍を見たとき、どんなことを思いましたか? 星田 完成本ができたと連絡をもらって、実際に手にしたときはほんとうにうれしかったです。まわりに人がいたから泣きませんでしたが、心の中では泣いていました。生まれたばかりの子どものような感覚もありました。でも、こうして形になるにはきっかけをくれたマネージャーはじめ、たくさんの人が動いてくれたからだと思います。その方たちに感謝の気持ちでいっぱいです。 お話・写真提供/星田英利さん 取材・文/安田ナナ、たまひよONLINE編集部 初めて書いた小説「くちを失くした蝶」の主人公、ミコトと自身の子ども時代、環境を照らし合わせながらていねいに話してくれた星田さん。ときおり、冗談を交えて楽しく話しが進むところに元芸人の片りんが見えました。 後編では、2児の父親でもある星田さんに子どもの出産時の貴重な話から、両親から受け継いだ子育てで大事にしていることなど聞きました。