大谷翔平20号&21号を両軍監督、同僚、全米メディアが称賛「世界最高レベルで投打に並外れたことを」「HR競争の準備よし」
エンゼルスの大谷翔平(26)は18日(日本時間19日)、本拠地で行われたタイガース戦に「2番・DH」で出場、20号、21号の2年ぶりの1試合2本塁打を放ち、チームは11―3で快勝した。前日に「2番・投手」のリアル二刀流で6回1失点の好投を見せて3勝目をゲットした大谷は、その翌日に5回一死一塁からの第3打席で、ホセ・ウレーニャに追い込まれてからライトスタンドへ超低空のライナーで飛び込む20号2ラン、さらに8回二死の第5打席には今度は、クローザーを務めたこともあるジョー・ヒメネスから左中間に11-2とするダメ押しの21号ソロ。しかも、日本人初のオールスター戦のホームランダービー出場(日本時間7月13日・コロラド州のクアーズ・フィールド)が決定した直後の爆発を全米メディアも驚きをもって報道した。
スタジアムのファンは「MVP」を連呼
ロサンゼルス・タイムズ紙は、エンゼルスの大勝を伝える記事の中で「大谷が深くに飛ばす…それも2度。ホームランダービーに出場することを発表した数時間後、なぜ大谷が、このイベントに一人目の打者として招待されたのかをハッキリと示した。左打ちの強打者(の大谷)は5回と8回に20号と21号を放ち、今季初、キャリア4度目の複数本塁打を記録した。彼は今、メジャーの本塁打争いでトップに並ぶフェルナンド・タティスJr.とブラディミール・ゲレーロJr.に1本差としている」と伝えた。 同紙は、それぞれの本塁打を「最初の本塁打は、バットから114.3マイル(約184キロ)で飛び出し低いライナーでライトのフェンスをぎりぎりで越えていった。2本目は左中間へ舞い上がる推定408フィート(約124メートル)の一発で反対方向へ飛んでいった」と紹介。 「6月に入って11試合は、相手の四球攻めもあって2本塁打に留まっていたが、この4試合で4本塁打を放っている」と好調ぶりを報じた。 オレンジカウンティレジスター紙も「大谷がエンゼルス大勝の中で本塁打を2発」との見出しを取り、「観客は“アメリカン・リーグ、MVP(最優秀選手)、大谷翔平”と独断的に連呼した」とスタジアムの興奮を伝えた。 記事は「大谷の21本よりも今季上をいっているのはブルージェイズのゲレーロJr.とパドレスのタティスJr.の2人だけだ。長打の数では大谷の39本より多く打っている選手はいない」と紹介。「大谷が最後にホームベースを通過するまでスタジアムの至る所から「M-V-P」の連呼が聞かれた」と明かした上で、1番を打つチームメイトのジャスティン・アップトンのコメントを掲載した。 「言いたくはないが、驚きではない。彼のバットのスイング、毎日、準備する取り組み…驚きではない。ボールに対して良いスイングができて芯で捉えたときは、フェンス直撃か、フェンスを越えていくかのどちらかとなる、わずかな選手の1人だ。そんな彼を見れるのは素晴らしいことだ」 同僚は大谷の1試合2本も当然だとの見方をしている。