量子的飛躍を遂げた「ホンダCR-V e:HEV」駆動システムが改良された6代目CR-Vのファーストドライビングレポート!
ホンダCR-V e:HEV:CR-Vは6代目で、しばしば批判される駆動システムが完全に再チューニングされて実に洗練されたSUVとなった。
「ホンダCR-V」は、アメリカでは何十年もの間、ヒット商品となっている。トヨタの「RAV4」や、「日産ローグ(X-TRAIL)」と並んで、クロスオーバー人気の頂点にいる。その理由のひとつは価格だろう。
無限の可能性を秘めたかの国では、ホンダは「CR-V」に31,000~41,000米ドル(約460~610万円)を課しているが、ドイツでは6代目となる新型の価格は51,400ユーロ(約820万円)からとなっている。
価格に加え、先代モデルのややぽっちゃりした外観も、日本モデルがドイツであまり売れなかった理由だろう。新デザインがドイツでの購買意欲をかき立てるかどうかはまだわからないが、新型「CR-V」は魅力的に見える。リヤを見れば、「ボルボXC60」からの借用を疑うかもしれないし、「BMW X5」も少し見えるかもしれない。 フロントは、ホンダの新型車によく見られる力強いハニカムグリルと、狭いレンズから光を放つLEDヘッドライトを備えた、現代的で洗練された外観だ。この点で、デザイナー(&著者)は、すべてを正しく行ったと主張する。新型「ホンダCR-V」は人目を引くデザインだ。
もはや争点ではない走り
しかし、デザインとは別に、特にホンダが「e:HEV」と呼ぶフルハイブリッドモデルでは、駆動システムがネックになっていた。電動モーターと内燃エンジンの組み合わせは、しばしば車両をジャークさせた。ガソリンエンジンはパワーが呼び出されるとバンシーみたいに金切り声を上げるが、電動モーターは必要なパワーを発揮することはなく、バッテリーに十分なパワーがないため、車両を簡単に道路から離脱させることができなかった。
デザイン同様、これらもすべて歴史的なものだ。ホンダはフルハイブリッドドライブを全面的に見直し、まったく新しいレベルに引き上げた。新型「CR-V e:HEV」は本当に子猫のように鳴く。電動モーターの出力は184馬力で、先代モデルより5馬力アップ。さらに、148馬力の2.0 4気筒アトキンソンエンジン(マルチプルインジェクション)はより効率的に作動し、ジェネレーターを介して充電されるバッテリーは、使用可能な電力を1.05kWh増やしている。