量子的飛躍を遂げた「ホンダCR-V e:HEV」駆動システムが改良された6代目CR-Vのファーストドライビングレポート!
つまり、自発的にパワーが呼び出されたとき、すべてのコンポーネントが必死に1.9トン弱のクロスオーバーを押し出そうとして、CVTギアボックスのようなギクシャクした効果を生み出す危険性はもはやないのだ。内燃エンジンとハイブリッド駆動の間の面倒な切り替えも過去のものだ。電動モーターには常に十分なエネルギーが供給されており、発進時や急加速時には最大トルク335ニュートンメーターを駆動輪に押し付けることができる。
驚くほど速い発進
時速80kmまでは、部分負荷領域ではクラッチによって駆動から解放された内燃エンジンがバッテリーの充電のみに使用される。この速度を超えて初めて、両方の駆動装置が作動し、「CR-V e:HEV」を押し出す。全長4.70mのSUVをレーシングマシンに変身させるわけではない。停止状態から一般道までの加速は8.7秒という穏やかなものだが、時速200キロ弱に達することができる。データシートには187km/hと記載されているのだから。
100kmあたり7.7リッター(12.9km/ℓ)という燃料消費量もまったく問題ない。高速道路を走ったときだけ、内燃エンジンは10.1リッター(9.9km/ℓ)とひどく渇く。もちろん、これは従来モデルとは異なり、アクティブ四輪駆動制御が高速走行時にオフにならないことにも起因する。一方、「CR-V e:HEV」はリアアクスルの制御を維持するようになったため、あらゆる道路でより高いグリップを発揮する。
先代モデルより大幅にダイナミックに
高周波や低周波により素早く適応できるリアクティブダンパーや電子制御ステアリングアシストと組み合わせることで、先代モデルよりも大幅にダイナミックになった。しかし、ハイライトは、バックグラウンドノイズである。エンジン音も走行音も、旅行者を悩ませるものではない。最もうるさいのは風切り音で、ドアミラーに乱気流が発生するため、70km/hから車内に侵入してくる。
ホンダは「CR-V」のインテリアにも上質感を与えるよう気を配っている。先代はまだ頑丈さを追求したデザインで、無骨な感じだったが、6代目はモダンで上品だ。中央の9インチインフォテインメントディスプレイに加え、ドライバーはアナログの丸型計器を模した10.2インチメーターディスプレイを見ることになるが、表示オプションも豊富に用意されている。もちろん、フロントガラスに情報を映し出すヘッドアップディスプレイもオプションで用意されている。 ハニカム状の通気口はダッシュボードの幅全体に広がっており、オートマチックエアコンのアナログダイヤルはグリッドポイントに優れている。唯一の批判点は、インテリアに使われているプラスチックの種類が多いことだろう。しかし、それはすでに非常に高いレベルでの不満である。