ビル火災踏まえた避難対策強化事業「条件反射的に対応できるように」大阪・松井市長会見10月7日(全文)
想定される指導内容は?
共同通信:共同通信の鶴留と申します。今回それぞれの対象物に応じた、命を守るための知識や方策をコーチングするというふうにありますけど、先ほど松井市長からも一部ご紹介ありましたけれども、具体的にどのような指導内容が想定されるのでしょうか。 松井:まず特殊な火災の発生などにより唯一の階段が使用できなくなった場合の手段として、ベランダからの避難器具による避難方法や一時避難場所への退避の仕方、煙の流入の防止法、窓からのぶら下がりの避難方法など、それぞれの建物の状況に応じたコーチングを行います。これらの取り組みによりまして関係者の方には、自身が有事の際に避難が困難となる建物で今、勤務しているということを、危機意識を持っていただくことが重要だと考えています。 共同通信:もう1点。コーチングに関しては毎年1回というふうにあるんですけれども、現況調査は、これは今回1回限りなのでしょうか。建物の管理者ですとかテナントが替わった場合に構造物がまた付け加わったりだとか、そういった場合、可能性がある場合には、あらためて調査することがあるのでしょうか。 松井:これは法定による立ち入り検査などの機会により、建物の状況が変更されていた場合には再度、現況調査を実施し、変更後の状況に応じたコーチングを行います。 司会:次の質問をお受けします。朝日新聞さん。
セルフ・レスキュー・コーチングの意義は
朝日新聞:朝日新聞の寺澤です。このビル火災を踏まえたセルフ・レスキュー・コーチングに関してなんですけれども、今回この新しい取り組みについて市長が期待されること。現実問題として北新地みたいな事件が起きたときになかなか、避難とか命を守る行動をとっさにするというのは非常に難しいとは思うんですけれども、そういった中でもこれをやる意義というか、期待されるところあればお願いします。 松井:この間のあの北新地の火災、被害者の方、周辺の方も、あのようなことが起こるというのは、なかなかやっぱり普段から想像しとくというのは難しいというか。ある日、突然ガソリン持って、その建物にそういう加害者が侵入してくるって、普段からそれ考えてるかというのは、あまり考えてないと思うんですよ。だからこういうことを通じて、そういう、いざというときに、とっさに自分の身を守れる、そしてそのビルに来られてるお客さんを守れる、条件反射的にそういうふうに対応できるような形になればなと思います。それが、僕が一番期待しているところです。 司会:続いての質問をお受けします。朝日放送テレビさん。