時代映す 十字路のにぎわい 京都 四条河原町交差点 昭和100年 まちの今昔
このうち昭和51年に開業したのが四条河原町阪急だ。「関西の若者ファッション発信基地」として長年親しまれたが、競合激化に伴う赤字が原因で平成22年に閉店。建物はそのままに翌年には京都マルイ、令和3年には、京都河原町ガーデンに姿を変えた。同ガーデンには今年4月、起業家らを支援するインキュベーションオフィスがオープン。京都では戦後、京セラやロームといった世界的なものづくり企業が次々と誕生した土壌があり、近年は大学発のスタートアップ企業にも注目が集まる。
一方、建物は当時のままの姿を残している。四条河原町交差点沿いにある「世界地図」は今も昔も京都の待ち合わせスポットとして市民に知られた存在で、今も市民の往来を見つめている。(入沢亮輔)