【1万回転までキッチリ回せ!】ホンダより凄い新型「ランボルギーニ テメラリオ」日本初登場
モータースポーツのDNA
創業者のフェルッチオ ランボルギーニが望んだ車が上質で洗練されたGTクーペだったにも関わらず、ランボルギーニには常にモータースポーツの情熱が宿っていた。 オリジナルのV12エンジンを設計したジオット・ビッザリーニは、フェラーリで名作レーシングカーの250GTOを作ったエンジニアだった。ミウラを設計したジャンパオロ ダラーラや、有名なイオタ(J)を作ったテストドライバーのボブ ウォレスもモータースポーツ業界の出身だった。カウンタックを設計したパオロ スタンツァーニは例外だが、そのカウンタックにしても、F1チームを自ら率いるほどレースに傾倒していたウォルター ウルフとダラーラの手でモータースポーツの技術が投入される形で進化を果たした。 1980~90年代には元フェラーリのマウロ フォルギエーリが設計したV12のF1エンジンがラルースやロータスに搭載されてグランプリを戦ったし、テストのみではあったが、このV12はマクラーレン(MP4/8)にも搭載されてアイルトン セナがドライブしている。 今年からプロトタイプ・スポーツカーのレースに参戦し始めたランボルギーニは、もはや公道用スーパーカーの世界に留まるブランドではない。そのスポーツ精神を最も純粋な形で結晶化したモデルが、1万回転まで回るV8を誇る最新のテメラリオなのだろう。
You can’t hide who you are.(本当の自分を隠すことは出来ない) テメラリオに付けられたこのキャッチコピーは、ブランドに宿るモータースポーツのDNAを見事に開花させた現在のランボルギーニに相応しい。V12スーパーカーのレヴエルトとは別のランボルギーニの精神を体現した車、それがテメラリオなのである。
Auto Bild Japan