大阪市・松井市長が定例会見12月23日(全文1)時短延長なら協力金も維持
万博経費が増える可能性は
大阪日日新聞:あと同じく万博のほうですけれども、前回の囲み、前回といいますか、私はいなかったんですけども、その中で軟弱地盤があって、それの経費が増える可能性がもしかしたらあるんじゃないかっていう話が出たと思うんですけど、淀川左岸のときも、その軟弱地盤で工法を変更してかなり費用が増えたという事例があったと思うんですけど、その対応だと結構増えてしまう可能性もあるんじゃないかと思うんですけど、その辺はいかがでしょうか。 松井:これはもう絶対大丈夫っていうことはありませんけれども、今回の万博の会場というのは仮設の会場ですから、本設の大きなくいを打って高いビルを建てるわけではありません。ですから、その辺でいくと、リスク的には地盤の軟弱において、建設費がさらに上振れするリスク的には可能性としては低いとは思っていますけども、今、さまざまな形で夢洲の地盤についてボーリング調査をしていると、予想より地盤が軟弱という、そういう結果が出てきているということです。 だから万博の会場というのは、あくまで主には仮設の建物ですから。そのように高いビルを建てるというような形で、そこまでのくいが必要にならないような建物が多いんで、それほど軟弱な地盤において、地盤が存在することによってのリスクっていうのは、それほどは大きくないけれども、僕が言っているのはゼロではないということです、どんなことでも。
財政調整基金で対応するのか
大阪日日新聞:今の関連で、万博会場は仮設という部分ですけれども、この場合、仮設の場合は起債ができないんじゃないかと思うんですけれども、ここの対応というのは財政調整基金ということになるんでしょうか。 松井:今の、大阪市負担の部分。財政調整基金というのは、これは25年までの話ですから、大阪市のどの財布からどういうふうに支出するかというのは、今、別に財政調整基金だけしかないわけではありませんので、その財政調整基金も含めて、十分大阪市の体力であれば、これは国、民間、そして地元自治体としての負担に耐えうると、こう思っています。 大阪日日新聞:もう1点だけ、今後も経費を減らしていく努力をなされるという話で、大臣のほうとも話し合っておられたかと思うんですけど、減らせる方向が、ちょっとこれから考えるところやとは思うんですけども、あるのかという点と、それと事後的な検証が要るかと思うんですけれども、万博が終わったあと、以前はちょっと別の、都構想のときにもお聞きしましたけれども、大きな政策のあとの事後的な検証という仕組みがいいかと思うんですが、その辺はご検討されているところはございますでしょうか。 松井:これは万博についても大規模事業リスク会議で民間の皆さんにも意見を聞いておりますし、事後というより事前から、やはりそういうリスクに対してさまざまなご意見をいただきながら事業を進めております。 それから、今は1890億、この数字は、あくまで詳細の設計、基本設計に基づいては概算として出してきていますけど、やっぱりこれから実際に物を発注していく段階においては、さまざまな契約の仕方とか、もちろん競争もしていただくし、さまざまな設備、インフラについては、将来的に長く使えるものであれば、これはその時点でまた減価償却をできるんでしょうから、そういう形で今の会場建設費についてはしっかりと中身を注視して、できる限り抑えれるような努力をしたいと思っています。 大阪日日新聞:ありがとうございました。 司会:次の質問お受けいたします。毎日放送さん。 【書き起こし】大阪市・松井市長が定例会見12月23日 全文2に続く