大阪府・吉村知事が定例会見11月11日(全文1)日本初の「空飛ぶクルマ」実用化を
大阪府の吉村洋文知事は11日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「吉村大阪府知事「2025年大阪万博で、空飛ぶ車の社会実装を実現させたい」(2020年11月11日)」に対応しております。 【動画】吉村大阪府知事「2025年大阪万博で、空飛ぶ車の社会実装を実現させたい」(2020年11月11日) ◇ ◇
「空飛ぶクルマ」のラウンドテーブル会議
司会:ただ今から知事の記者会見を始めさせていただきます。本日、この会見のあと16時から新型コロナウイルス対策本部会議を開催し、会議終了後に囲み取材も予定しておりますので、コロナ対策に関するご質問はその機会にお願いしたいと思います。それでは最初に知事からお願いいたします。 吉村:僕からは2点です。まず1点目についてです。1点目は「空飛ぶクルマ」についてです。「空飛ぶクルマ」の、大阪で実現するためのラウンドテーブル会議を開催いたします。これは大阪・関西万博にもつながる非常にポテンシャルの高い分野だというふうに思っています。まず身近で手軽な空の移動手段である「空飛ぶクルマ」というものについては、これは大都市における都市交通、それから観光であったり、医療、災害と、そういった分野、幅広い分野で新しい交通手段として、新たな産業、そしてサービスとしての可能性が高い分野だというふうに思っています。この「空飛ぶクルマ」については、ぜひこの大阪で実現をさせたい、実用化をさせたいというふうに僕自身も思っています。
海上空港、湾岸エリアと都市部が河川でつながる
特に大阪・関西万博、これはベイエリアで開催しますから、関空とベイエリアというのは、これは海でつながっています。会場で非常に、万博会場にもつながるわけですし、神戸空港も海上空港です。それから新大阪周辺がある、京都ともつながっているこの淀川も、川も多いということで、この「空飛ぶクルマ」の実用化に向けた環境というのは、大阪は整っていると思っています。その中でインフラの整備であったり制度設計、そして安全面が非常に重要ですから、安全面を考慮した社会的重要性の向上、さまざまな、これから課題は当然あります。ですので、その課題、さまざまな課題を解決するために議論、そして実証を重ねるということを目的としまして、今回この「空飛ぶクルマ」のラウンドテーブル会議を開催いたします。 まず大阪、関西の強みですけれども、先ほど少し申し上げましたが、海上空港、そして湾岸エリアと都市部が河川でつながっているという都市としての強みがあると。地勢としても非常に整っていると思っています。つまり関空、24時間の海上空港である関空と、それからもう1つ神戸空港、これも海上空港です。それから万博会場となる夢洲にダイレクトにアクセスすることができます。IRについても、今コロナで少し遅れていますが、これもベイエリアに誘致をするということで今進めています。これからの大阪のベイエリアというのは力を入れていきたい分野でありますし、実際、力を入れています。そういったところに、海上から直接、海外からも含めて、国内からも含めて、つながることができるという意味で非常にポテンシャルが高いと思っています。 それから新大阪や梅田エリア、これも将来、リニアも入ってきますし、北陸新幹線も入ってくる。現時点でも新大阪駅っていうのは西日本の結節点の役割を果たしていますが、この新大阪というのは淀川がある。淀川上空を活用することで新大阪エリアからも、このベイエリア、夢洲、万博までひとっ飛びで行くことができると、そういった強みがあるというふうに思っています。 それから2025年に、先ほど申し上げた大阪・関西万博を開催します。そしてIRも誘致します。その中で新しい技術として、まさに万博で「空飛ぶクルマ」をどんどん有効に活用していこう、実装していこうというふうに考えています。また、これは新たな、将来的な産業のマーケットとしても可能性が高い分野だというふうに思っています。多くの事業者が大阪でのビジネスモデル化というのを期待していますので、行政としてもこれは積極的に取り組んでいこうというふうに考えています。