大阪府・吉村知事が定例会見11月11日(全文2完)万博前の事業化目指す
大阪府の吉村洋文知事は11日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「吉村大阪府知事「2025年大阪万博で、空飛ぶ車の社会実装を実現させたい」(2020年11月11日)」に対応しております。 【動画】吉村大阪府知事「2025年大阪万博で、空飛ぶ車の社会実装を実現させたい」(2020年11月11日) ◇ ◇
河川上空を通るのがファーストステップ
吉村:それから大阪は水の都といわれる、水都大阪といわれるとおり河川が非常に発達していますので、河川上空であれば、これは、当然、橋はあるんですけど、でも基本的に河川ですから。河川上空をこの「空飛ぶクルマ」が通ると。まずはそこがファーストステップだろうと思っています。そこで安全性であったり、もちろん安全性が初めて確立した上で河川上を飛んだり海上を飛ぶわけですけど、そういったことでいろんな社会の許容性が出てきたあとに、いわゆる陸上の上を飛ぶのかなというふうには思っています。 「空飛ぶクルマ」の、ですのでそういった意味ではやっぱり大阪がまずは率先して力を入れてやっていく。2025年の関西万博のときには、自由に、たくさんの「空飛ぶクルマ」が行き来する。もっと言えば淡路島とか、いろんな瀬戸内の島々とか、そういったところ、非常に風光明媚なところもたくさんありますから、海を使って行けばいろんな可能性も出てくると思います、万博だけじゃなくて。万博に来た人がそこに行くとか、そういったところも出てくると思いますので、そういった可能性を追求していきたいなと。
課題は長時間・高性能なバッテリーをどう作るか
課題としては、やはり「空飛ぶクルマ」の特徴として、垂直に上がって、そして、そんな高くない高度になると思いますけれども、航空機は高いところまで行きますけど、ドローンより高いところで航空機より低いところになると思うんですけど、そういったところを「空飛ぶクルマ」が飛行して、そして最終的には無人ですね。ドローンなんかは無人で飛んでいるわけですから。ですので、そういった無人というのを前提にしたところまで「空飛ぶクルマ」やったらいけるだろうと。 課題としてはバッテリーです、今、特に課題になっているのは。電気で動きますから。バッテリーをいかに長時間、高性能なバッテリーをつくっていくのかというところの技術的な課題と。軽量化ですね、あとは。そしてその上で当然最も大切な安全性ですけども。その辺り、技術開発をこれから進めていくと。そういった面でも、大阪においてはさまざまな研究所もありますし、研究施設もありますから、そういったところも活用しながら、協力できるところは協力して、なんとかこれを実現させていこうというふうに思っています。 日刊工業新聞:ありがとうございます。知事として、「空飛ぶクルマ」に乗ってみたいというようなお考えはありますか。 吉村:ものすごいありますね。僕、第1号の社会実験のときでもいいので乗ってみたいなと。最低限の安全性だけ確保していただいて、海に着陸して、墜落したら死んじゃいますから。死んじゃうというか、そういうふうにはならないようにするんでしょうけど。あまり変な、不吉なことは言わないですけど。僕自身もいろんなニュースとか見てて、「空飛ぶクルマ」の、ちょっとだけ上がりましたとか、そんな実験の、見たりもしますけど、ぜひ、ああいうのが本当に広がっていけば、ものすごくポテンシャルは高いし、夢のある話だなというふうには思っています。だからぜひ社会実験のどこかのタイミングで僕も乗ってみたいなと思います。 日刊工業新聞:ありがとうございました。 司会:次のご質問をお願いいたします。