大阪府・吉村知事が定例会見11月11日(全文1)日本初の「空飛ぶクルマ」実用化を
2023年の事業スタートを目標に
具体的なロードマップですけども、まず2019年、今年度ですが、この試験飛行であったり実証実験というのを繰り返していきます。これはヘリコプターとかドローンも活用しながらですが、計画と構想を練っていきます。量産型の機体の開発をこの段階で完了をしていくということです。で、2023年です。2023年に事業としてスタートすることを目標としたいと思います。これについては、じゃあどんな事業をするの? ということですけれども、エアタクシーなんかが最初になるのかなというふうには思っています。この間、大阪のビジネスチャンスとして物づくり産業をどんどん支援していきたいと思っています。そして2025年には大阪・関西万博。このときにはもう多くの方が万博会場に、この「空飛ぶクルマ」でアクセスできるような、そういった環境を整えたいと思っています。 そして2030年代になれば実用化の拡大ということになろうかと思います。当初、やはり現実的に、じゃあ住宅地の上を、上空を「空飛ぶクルマ」が通るのかとなると、なかなかハードルも高いと思いますが、海上の、まずは海上を通る、交通する。そして淀川のような大きな河川を交通するということで、居住者の皆さんへの配慮というか、そこでの課題というのはまず大きくクリアをしていきたいと思っていますし、そういったことができる環境にあると思っています。次をお願いします。だから、それは将来的に安全性も確立し、社会的な許容も広がってくれば、さっきのような、よ、近未来である、SF映画で出てくるような、そういう光景がこの大阪でも見られるようになるというふうにも思っています。まずは海上や河川の上空を想定しています。
設立式は11月17日2時半から
そのために何が必要かということですので、関係者を一堂に集めた「空の移動革命社会実装大阪ラウンドテーブル」、ちょっと題名長いですけれども、これを設置いたします。大阪、関西をフィールドとして、「空飛ぶクルマ」実現に意欲的な企業もたくさんいらっしゃいますから、その企業で構成するラウンドテーブルを設立します。それぞれ協力してやっていこうということです。そこで協議を重ね、実証実験を重ね、国も同じように官民協議会がありますから、国との協議も重ねながら、実際の現場としては大阪でできるように取り組みを進めていきたいというふうに思っています。 また、この「空飛ぶクルマ」の技術開発とか製造を含めて、その関連産業も生まれてきますから、そういったところとの新たなサービスであったり、新たな大阪の成長分野として広げていこうと思っています。これについては、このラウンドテーブルについては2025年の博覧会協会とも当然連携はしますし、社会実装推進フォーラム、これは大阪商工会議所がやっていますが、そういったところとも連携をしていきます。このラウンドテーブルの中身としては、事務局は大阪府が担います。そしてメンバーとしては、機体のメーカーであったり、運行会社であったり、サービスのサプライヤーであったり、インフラ・通信事業者、研究機関等、合計40の企業、団体から成る、このラウンドテーブルを設置いたします。 設立式ですけれども、11月17日の火曜日。来週の火曜日2時半から、この設立式を行います。これは僕自身も参加をいたします。あとは空飛ぶクルマラボ代表で慶應大学の教授である中野先生だったり、株式会社SkyDriveの代表取締役の福澤さんだったり、さまざまな方、このお2人に講演をしていただきたい、してもらう予定になっています。次をお願いします。 2点目です。大阪における温室効果ガスの排出量削減についてです。この大阪、もうすでに国においても菅総理が、国において2050年における実質排出量ゼロを目指すという声明も出されました。これは、大阪府においては昨年の9月議会において、すでにこの2050年の府域における二酸化炭素の排出量実質ゼロを目指すということについては表明をしているところです。この間、国もそういう方向性ですし、アメリカの大統領選挙もこういう状況になってますから、よりそういう方向で、世界としてもより動いていくことになるんだろうと思います。府においては、大阪府の実行計画に基づいて、今、削減策に取り組んでいるところです。