体重増加や肌トラブル、アルツハイマー病にも効果のある「抗炎症作用がある食べ物」5選
体内の炎症を減らすには?
「炎症には、ホリスティックなアプローチが必要です。食生活と生活習慣は重要な役割を果たします」と語るボレリウスは、『Health Revolution』の中で抗炎症食の5つの原則を記している。 食事関連の原則は、そのうちの2つに過ぎない(あとの3つは運動、落ち着き、畏敬の念)。ピゴットも同意見。「この食べ物は良くて、あの食べ物は悪いというシンプルな話ではありません。その一例として炭水化物は、一般的にGI(血糖インデックス)値の低い抗炎症性の食べ物です。でも、食べすぎれば、体が炎症を起こします。だから、食生活の全体像を見る必要があるのです」 体内の火事を鎮火するには、まずは石油を排除すること。「ここで言う石油とは、白色や無色の食べ物、お菓子のように味は濃くても風味や香りのない食べ物、栄養価の低い食べ物、高カロリーの食べ物です」とエベール博士。 具体的には、精製糖質(白米や精白パンに代表される白い炭水化物)、飽和脂肪やトランス脂肪の多い食べ物、植物油(ヒマワリ油にはオメガ6脂肪酸が多く、ヘルシーなオメガ3脂肪酸の摂取量を大幅に上回ると体内の炎症を引き起こす)。 抗炎症性の食品とは「カラフルで香り高く、栄養たっぷりで低カロリーの食品です」とエーベル博士。サラダに加えて、全粒穀物、脂の乗った魚、スパイス(ターメリックやしょうがなど)も摂取しよう。発酵食品は、炎症と戦う腸内細菌を元気にする。 食事の中身だけでなくタイミングも重視して。「腸内細菌は、他のことに気を取られていると全力で炎症と戦えません。その日の最後の食事のあと14~16時間は、消化する物がない状態にしてください」とボレリウス。 米イェール大学の論文によると、絶食状態の体内では、炎症プロセスを阻害するBHB(ベータヒドロキシ酪酸)という物質が作られる。ファスティング、発酵食品、フルーツ、野菜は、どれもなじみ深いもの。でも、それが私たちの役に立つ仕組みを知っておく価値はある。 ある種の食品には、炎症と直接闘う成分が含まれている。「過剰な食事制限は必要なく、食習慣をちょっと変えるだけ」と言うのは、ケリー・スプリンガー医師。ここから紹介していく抗炎症性食品リストの食品から始めてみて!