優秀な人が多くて劣等感……転職した職場にどう馴染む? パシフィコ横浜のWeb担当者に聞く「職場攻略の心得」
多くの人が仕事で対人関係のストレスを感じるものだが、松原氏のように仕事をRPGゲームとして捉えれば、楽しみながら乗り越えられるかもしれない。
「課題を解決したい人」の課題を解決したい
■ [ルール3] 「浅く広い知識」が武器になる 現在はパシフィコ横浜で経営推進部 経営企画課に所属する松原氏。どのような仕事をしているのだろうか。 ┌────────── 当社のメイン事業は、催事をしたい企業や団体にパシフィコ横浜という場を貸すことです。それぞれの顧客には催事担当と呼ばれる営業担当がいます。私は、営業担当から、主催者側が困っていることや実現したいと思っていることを相談されたとき、解決手段を考えたり実行したりしています。特にWebサイト上でのことが多いですね(松原氏) └────────── その結果として、松原氏が手がけたことは多岐にわたる。コロナ禍においては即席で来場者数をカウントするシステムを構築したり、お土産の販売が難しいときにECサイトを突貫で立ち上げたこともある。これには、自身の「浅く広い知識が役立っている」と松原氏は語る。 ┌────────── 私自身がシステムの構築はできませんが、何社かを経験してさまざまな仕事をしてきて、自分で調べることも好きなので、『たぶん、あのツールとあのツールを組み合わせればできそうだな』と発想しています。最近では、知識の浅い部分をカバーできるノーコートツールなども多くあるので、浅くても広い知識があるだけで実現できることも多いです(松原氏) └────────── そんな松原氏が最近手がけたのがパシフィコ横浜のカプセルトイだ。「パシフィコ横浜を訪れた方に向けてお土産を作りたい」というミッションがあり、最終的に約1/2500サイズのカプセルトイを作ることになった。おもしろそうだと思った松原氏がどうやって作るのかを調べたことから担当になったのだという。取材時に実物を目にしたが、模型のような精巧さだった。 ┌────────── 有名なデザイン監修の方に入っていただき、「せっかく作るならクオリティにこだわった方が良い」とアドバイスをいただいたので、クオリティUPに振り切ることにしたんです。パシフィコ横浜と周辺ホテルの合計6施設分の種類があるのですが、かなりコストをかけて作りました。予算が上がるたびにいろいろな声もありましたが、このプロジェクトの必要性を説きながら、2年くらいかかりましたね。でも販売直前でWebサイトを用意していないことに気づいて、これは1日で作りました(笑)(松原氏) └────────── カプセルトイの販売は好調で、この冬にはセット売りの新商品も計画している。松原氏の話を聞くと、次々にやったことのない仕事に興味を持ち、進めていく。どんどん仕事が増えていってしまいそうだが、その原動力はどこにあるのだろうか。