菅首相が会見 首都圏の緊急事態宣言を延長(全文1)解除できず大変申し訳ない思い
再延長の可能性は
テレビ朝日:テレビ朝日の吉野でございます。私からは、これからのことについてお伺いしたいと思います。総理、今、状況を見極める2週間というふうにおっしゃいました。では、どうなればこの2週間で緊急事態宣言を解除できるのか。新たなゴールの基準というものをお聞かせください。それと今、ちょっとありましたけども、今回、延長の理由が、主な理由が病床ということであるならば、さらなる病床対策ということはお考えになりませんでしょうか。それとあともう1つ。2週間とおっしゃいましたけども、2週間もすればもう春休みになります。再延長の可能性というのはあるんでしょうか。 菅:まず目標として、例えば東京ですとステージ3の段階というのは新規感染者500人、病床占有率50%です。ここは新規の方が大幅に減少しています。今日は301人ですか。病床ですけども、東京都はクリアしてますけども、ちょうど50%ぎりぎりのところも今、逼迫しているところがありますので、そうしたところにおいて、やはり病床を全部50%以下にするわけでありますから、そうした努力はしっかりと行って、そうした体制をつくることが、まずはこの2週間の中でやるべきことだというふうに思います。 そして、いずれにしろこの感染対策、マスクを外した会話がやはりどうしても多くなり、感染リスクが高いのはこの飲食であります。さらに卒業式、入学式、歓送迎会、お花見など、こうしたことも控えております。こうした中において感染対策を徹底してもらえる、そうしたことを行っていきたいと思いますし、先ほど申し上げましたけど、3万の高齢者施設で3月中に全部で検査を行いたい。
首都圏の特殊性
さらに街頭でもモニタリング検査、無症状の方がおりますから、そうしたことをしっかり行って感染拡大というものを防止していきたい。そして病床も一定以上の余裕のある数字になるまで落としていきたい。そして、次にもしそうしたコロナ、さらに感染が拡大するようなときには、しっかりと備える体制をこの2週間の間につくっていきたい、このように思います。 尾身会長からもよろしゅうございますか。 尾身:では、私のほうから2点だけ申し上げたいと思いますけど、今回は、総理もおっしゃっていたように、実は前から解除の条件として示していたものは、実はクリアをしているんですよね。感染の数というものも、これはもうステージ2までいっているし、医療体制の負荷というものも実は、辛くも、ちょっと千葉なんかは一応ありましたけども、もうステージ3になっていて、ステージ4は脱却している。 おそらく多くの人々は、なぜ大阪や中京は1週間前に解除したのに、なんで今回は、一応はクリアしているのに解除じゃなくて2週間ほどの延長という。ここは私は非常に重要だと思います。私はどう考えているかというと、それは先ほど解除の条件ということとも関係しますけど、1つ、今回は医療の負荷という意味では辛くもステージ3にいったけど、まだまだ安定的な改善の方向にいってないんで、ここについてはもう少し頑張る必要。それは2つあって、感染を下げるという方向もあるし、医療の体制を、ベッド数をもっと簡単に言えば増やすという、両方のことが求められると思います。 もう1つの、実はなぜ首都圏は2週間の延長ということをやったというのは、実はこれは、一言で言えば、これは首都圏の特殊性というものが、これはもう前から私ども申し上げていましたけど、今回、全国の感染はやっぱり首都圏が非常に重要な、いろんな意味でも感染の数も違いますし。首都圏の特殊性っていうのはどういうことかというと、いろいろございますよね。地理的な、これはもう私が申し上げる、人口は多い、人が、ということと同時に、やっぱり歓楽街やらいろんなコミュニティーがほかの地域より多いということ。それから人々の匿名性というものがありますね。